11/9 十大主星の構造⑦ 司禄星の構造、不安に裏打ちされた「蓄積」が司禄星を自由にする
中殺されていない十大主星の構造の続きです。
本日は、司禄星の構造について説明いたします。
禄存星と司禄星というのは、土性の十大主星で「引力本能」の星です。
引力本能というのは「引き寄せる」という性質の本能をもつ、ということですが、
その「引き寄せる」という構造をみれば「日干が他の天干または蔵干を剋す」という構造になっていて、
なんとなく「引き寄せの法則」などをみると、
黙っていても、想念でもって「引き寄せ」が可能であるような、
引力を発揮できるような印象を持つのですが、
実際には、
「対象を剋す=対象に働きかける・対象に関わっていく・対象を動かす」
…という、有形・現実のアプローチがそこにあることが分かります。
何をもって「有形・現実のアプローチ」というのか。
禄存星にせよ司禄星にせよ、
人体星図のヨコ線の場所にあれば、それは有形・現実のアプローチであるけれど、
人体星図のタテ線の場所(南北)にあれば、それは無形・精神のアプローチではないのか?
…というその指摘は間違っていないのですが、
それは人体星図における十大主星が現実的に発揮されるか、精神的に発揮されるか、
…ということであって、
それとは別に、
相剋のエネルギー=日干と相剋になるエネルギーは有形・現実のアプローチ、
相生のエネルギー=日干と相生になるエネルギーは無形・精神のアプローチ、
(比和は相剋に準じるので有形・現実のアプローチ)
…であるといえ、
相生のエネルギーは、有形の世界に働きかけることができないので、
その分、力量を必要とせず、またエネルギー値の消耗がない一方で、
相剋のエネルギーは、有形の世界に働きかけることができるので、
その分、力量を必要とし、エネルギー値の消耗があります。
さて、なぜ、ここで、
力量とエネルギー値の消耗について説明しているのかといえば、
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