君のこと。

今日はいつも君と話す時みたいに「僕」で話そう。

僕にとって君がこんなにも大切な存在になるとは思っていなかった。

でも、僕は君に出会った時に思ったことがある。
「君のことをもっと知りたい」と。

僕は人に興味が無い。ましてや自分にも興味がない。

そんな僕が君について知りたいと思ったのはきっと偶然ではなかった。

僕がいなかった時期、正直君のことが心配だった。

なぜか。

君もいなくなるかもしれないと思ったから。

きっと君は感受性が強い。だから僕がいなくなった理由が何となく伝わってしまったのではないかと。

周りの大人は必死だった。これ以上被害が出ないようにと。

でも僕はそれを知りながら、ある程度覚悟した上で君に手紙でいなくなった理由を伝えた。

理由を伝えることで、いなくなるということのメリットとデメリットを両方僕は背負った。

君も。きっと同じ。わからないけど。

僕の本当の顔は君が1番知っている。
君が1番離れていても、連絡を取らなくても、
君が僕の理解者であることは変わりない。

ありきたりな言葉で伝えるつもりは全くない。
その言葉では君には届かない。

僕が勝手に思っているだけならそれでもいい。
僕は君が選んだ道を尊重する。

それが僕と同じ道だったとしても。
僕が後悔したとしても。

君が選んだ道だから。
僕は何も言わない。いや、何も言えない。

ただ1つ。僕のわがままを聞いて欲しい。
これだけは綺麗事を言う。

「生きて欲しい」

僕はこの言葉を伝えていく使命を背負っている。
あの人から伝えていくように言われた試練だ。

この試練を終えるとき僕の役目は終わる。

僕からの綺麗事だと思って聞いてくれ。

君への手紙

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