働くママさん入院記(術後2日目)
おはようございます!早いもので、手術から2日が経ちました。自分では常に冷静にいたつもりだったんだけど、やっぱりそんなこともなくここにきて色々なことを冷静に考え始めちょっとおセンチに・・・。
昨日も寝る前に痛み止めのロキソニンをもらって飲んでねたのですが、やはり飲んでも痛いものは痛い。ふとこのままずっとこの痛みがとれなかったら不自由すぎるなぁと考えたりして、当たり前のことだけどこの先どうするかは自分次第なんだなぁと改めて認識。昨日の夜は先生の回診もなく、手術が終わったら先生たちは次の患者さんのために動き出すからいつまでも私には関わっていられないんだなぁ、とこれまた改めて認識。
みなきゃいいのに腹腔鏡で手術をしている動画とか検索しちゃって、あんなにお腹パンパンにふくらませたんだーとか、止血のためにどんどん内臓焼いちゃったんだー、そりゃ内臓痛くてたまらんはずやなぁとか、事実にどんどん気づいてきて。。。そんな中、いまさらながら夫から写真が送られてきて。「手術の後先生に説明受けるときに、取った臓器をみせられると思うから写真とっておいて!」ってお願いしていたものなんだけど、目の当たりにするとなんか自然と涙がでてきて。こんなのお腹から取り出したら内臓もぐるぐる動くし、しかも痛くないわけないじゃん!って。しかも、手術中はわたしはきっと緑色のシートにぐるぐるにされていてお腹しかでてなかっただろうから、なんか人間感全くない感じだったんだろうなぁとか勝手に想像して。
そこで、人間ってなんだろう・・・生きるってなんだろう・・・ってふかーいところにまで思いをはせてしまって。内臓がっつりとっても普通にしゃべったり動いたりできてる自分の存在がなんだか奇妙にも思えてきて、頭ぐるぐる。考えてもしかたのないことなんだろうけど、やっぱり自分がどう考え、どう生きたいかっていう軸をきちんともっていないといけない!という結論に至りました。(←飛躍しすぎてるかな?)
何日か前の投稿で、病院ってシステマチックで合理的にできてるなぁって感動していたけど、その合理性は本当に必要なものなんだ!と実感。今になって冷静に考えると、知り合ってから数回しか会ったことのない先生に、自分の命をあずけて手術をすることもかなりのすごいことだよなぁ。そのあと、できればもっとよりそってもらいたいなぁなんて甘えがでてくる患者とはきちんとした線引きをしておかないときりがないことになるんだろうなぁ。患者側はそういうことをきちんと理解しておかなきゃいけないんだろうなぁ。
なーーんておセンチなことを色々考えているけれど、手術当日と比べると痛みは少しはよくなっていると思うし、目に見えない力で自分の体が回復に向かっているという実感はある。でも明らかに体力は落ちている。少し歩いただけでもなんかゼーハー気味になるくらい。だからこそ、自分がどうなりたいのか、自分の意志をしっかりもって強く生きていく必要があるんだ!と。
そんなことを考えながら病院内を歩いていたら、美しい朝日に遭遇。あわてて写真におさめました。あーー、自分ってなんだかちっぽけやなぁ。生かされてるって忘れたらあかんなーって。
やばいっ!さっき飲んだ下剤が効いてきたー。また後程!! -つづく-
だらだらと過ごすうちにお昼になり、ただ何もしないまま昼ご飯を出してもらう。少しでも入院している人を喜ばせたいという配慮を感じる、あたたかみのあるお膳をみていたらなぜか無性に涙がでてきた。わかったこと。病院は身体を治すところであり、そのためにみんな全力で働いている。みなさんのプロフェッショナルぶりに心から感動する。多分今日も手術を受けて痛みに耐えている患者さんがいて、日々は刻々と過ぎていく。
患者としてみえてきたことがある。それは、患者は身体を病むと同時に、気づかないうちに心も病んでいるんだなぁということ。だから、身体を治してもらうと心だけがぽつんとおきざりになってしまうということ。だからこのおいてけぼりになっちゃった心の整理が必要だってこと。まぁこんなことを考えられていること自体が幸せなのもしれない。
って、また頭ぐるぐるしてくるので、シャワーの許可もでたことだし、頭洗ってさっぱりして、そのあとは大好きな米津さんの歌に癒してもらうことにします。痛みがおちつくと色々考えだす人間ってやっぱり不思議・・・。