トラリピ10-11月の結果とリピート系の注意喚起
前回までの結果はこちらです。
前回から特に設定変更なく運用を続けました。
結果:10月+10,000円、11月+27,500円
(11月末時点の現金残高:1,079,298円、評価損:-540円)
8月からの成績を年利計算すると年利19.8%になります。
今年は本当に為替はレンジ相場でした。ドル円のスイング裁量トレードをこれまで中心にやってきていた私ですが、今年はなかなか裁量トレードで成績を出すことができなかったです。今までだったらレンジブレイクしたかなと思う局面でトレンド追尾すると結局レンジに戻ってきてしまって損切となることが多く、レンジ内で抜こうとしても幅が狭くて取れるpipsが小さくてスイングとしては割に合わなくて途中からデイトレードにスタイルを切り替えざるを得なかったです。スイングでもデイでも20~50pipsくらいしか抜けないんですよね。それならデイの方がリスクが低いです。
こういうレンジ相場では人が判断する裁量トレードはあまり有効ではなく、リピート系が本当に有効な年だったと思います(まだ今年終わってないですが)。リピート系は今年いろんな人が勧めていて、私もこれから投資を始める人にお勧めしましたが、リピート系でも損をする人はいます。(確か40%の人が損をするんだったかな・・?)リピート系で損をした人は以下のような場合かと思います。
・トルコリラ円のロング ⇒今年のトルコリラショックに限らず、トルコリラは右肩下がりです。いくらスワップが大きくても割に合わないかと。
・口座資金より注文量が多くてロスカットが発生
・ル-プイフダンなどの追尾型リピート系で高値掴み ⇒注文レンジが固定出ない追尾型は資金管理がしづらいので、私はトラリピを推奨します。
これからリピート系を始める人は下記点を本当に注意してほしいです。
①口座資金は余剰資金であること
リピート系は相場を予測せずに放置するので、いつかはこのレートまで到達するだろうという見込みの元、長期的に運用することが前提です。口座資金は当面使用しない余剰資金で行う必要があります。
②ロスカットされない口座資金を入金すること
長期的運用が前提であり、性質上含み損を抱えます。その状態でポジションが決済されないよう、基本的にはストップロスは設定せず、ロスカットされないような資金を入れる必要があります。現在持っているポジション分の証拠金維持率ではなく、すべての注文が約定されさらに想定されうる最低レートまで到達した場合にも耐えうる口座資金を入金する必要があります。
最低レートを考える際には、リーマンショックまたはそれ以上の暴落を想定しておく必要があります。今のレンジ相場が終わった場合にも損をしないようなリスク管理が必要です。また、トルコリラ円のように実質的に右肩下がりを続けて、最低レートの想定もできないような通貨はそもそもリピート系には不向きです。リピート系はレンジ内でレートが動き続けることを前提としているので、それが可能である通貨ペアを選ぶ必要があります。
③スワップポイントに注意すること
スワップポイントがプラスになるような注文については気にする必要はないですが、マイナスになるような注文を行う場合は注意する必要があります。リピート系はポジションの長期保有を前提とするので、スワップポイントも積みあがる可能性が高いです。かつ一つの注文で想定する利益金額が小さいので、注文が決済された時にスワップポイント分のマイナスが利益金額を上回らないように注意する必要があります。
④コアレンジ幅を試算すること
③にも絡みますが、自分が注文する通貨ペアについてはどんなレンジ幅で動いていて自分がどの注文範囲を持つかを想定する必要があります。動いているレンジ幅すべてに注文を入れる必要はなく、レンジ幅の中でよく到達する部分をコアレンジとして自分がターゲットとする注文範囲とすればいいと思います。それを試算するには過去チャートを見て判断し、そこから決めた注文内容を一度過去チャートでバックテストしておく必要があると思います。裁量トレードのバックテストについてはトレーダーさんによって要否の判断は分かれます。同じ相場になることはないというのは小さな時間軸でトレードしている場合はあてはまります。ただ、長期かつレンジを狙ってのトレードであるリピート系についてはバックテストは必須であると思っています。(繰り返すってことを期待しているのにこれまでのデータを見ないっていうのはおかしいということ)
上記が守れる人であればリピート系FXは資産を増やせる有効な手段だと思います。注意喚起まで。
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