トラリピ8-9月の結果とリピート系注文の考え方について

前回、7月におためしでのトラリピ結果について書きました。

で、おためしが終わったので8月から注文を増やしました。
結果:8月+8500円、9月+22500円
(9月末時点の現金残高:1037969円、評価損:-2600円)
8月は下げ相場(3週目から少し上昇)、9月は上げ相場だったことを考えると、ちょうどその平均くらいに考えておくのがいいんでしょうかねー。そうすると元本100万円で年利18%になります。FT3を使って過去1年のデータでバックテストを行った結果もちょうどそれくらいでした。

バックテストを行った時の気づきです。

裁量トレードでは安値で買って高値で売るのが基本だと思いますが、リピート系ではそれは当てはまらないということです。リピート系は自動売買なので、利確タイミングも機械的に決まり、どの位置で注文しても基本的には利益金額(利確金額)は同じになります。意図的にずらすことも可能ですがどこまで伸びていくかが判断できないため結局裁量トレードのような最適な利確タイミングでの利確はできません。決済トレール機能を活用することでトレンド追尾をすることは可能ですが、上昇トレンドであっても全く下げることなく上がり続けることはそれほどないので、やはり裁量トレードのような利確タイミングにはなりません。
そう考えると、リピート系の注文の基本は一番反復回数の多いところ(つまりコアレンジ)を狙って注文を仕掛けることになると思います。リピート系は必ず長期にわたって含み損を抱えることになるので、含み損がロスカットされない資金を投下することになります。そう考えると一番利益率の高いコアレンジに注文をしかけ、その分の資金を確保することが最も効率のよい方法ということになります。

ではそのコアレンジ幅についてです。直近10年では82.5~88.5あたりになると試算していますが、実はこのレンジ幅はこの8月-9月の相場にははまらないです。(そのため私は直近用のトラップとしてもう少し下の位置まで注文を入れています)。10年前の相場状況と比べると今の相場状況ってだいぶ変わってるんですよね。そのためもう少し狭い期間でコアレンジ幅を試算して注文を設定し、相場の動きに従って定期的に注文の見直しを行うのが一番利益率が高くなる方法になります。ただしあまり見直しをやりすぎると、ほったらかしで放置できる!というリピート系自動売買のメリットからはやや外れていきます。一度設定したらあとはずっと放置したい人は、それなりに長い期間で試算したコアレンジ幅で注文を設定しておき、多少自分のコアレンジから外れてもその期間は気にしなければいいのかなと思います。
短期間でのコアレンジ幅を想定して集中的に資産を投下したい人はグルトレが考え方として合うと考えています。グルトレは売り買い両方の注文を、注文間隔10pipsで設定するため、必要資金量が多くなるのでそれほど大きな値幅で仕掛けることには向いていないと思います。そのため改訂版のグルトレ本では運用期間は2週間から2か月がおすすめであると記載されています。
そのため、私はトラリピでは無期限での運用で半年くらいでの設定見直し、グルトレは2か月くらいでの運用(※相場の状況によって変動)で進めていきたいと思っています。

ただし、コアレンジ幅の想定と最低レートの想定は別です。リピート系FXは基本的には損切りをしないことが前提となっており、長期で含み損を抱えます。そのため、相場が逆行してロスカット(強制決済)により資金がなくなることが一番恐れるべきことです。そのためには想定される最低レートまで逆行した際にもロスカットされない資金量を投入することが不可欠です。コアレンジ幅を想定する際には10年前に発生したリーマンショックを気にする必要は全くありませんが、最低レートを考える際には〇〇ショックが起きた時のことも必ず考えておく必要があります。それを行っておくことではじめて、長期間で完全放置ができるようになります。

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