羊飼いさんの著書の中で一番好きかもしれない本
「一番売れてる投資の雑誌ZAiが作った「FX」入門 即!実践編」2010年3月11日発行
羊飼いさんの著書の中のひとつです。
FX入門書としては前に書いた2冊の方が新しいし分かりやすいと思うので、この本を誰かにすすめることはないのですが、個人的には好きな一冊です。
第一章 実際に注文するまではこうだっ!
FXをはじめるにあたって、はじめの口座開設から取引画面の見方などを解説されています。
注文方法の解説などは前に書いた2冊にも記載があります。
この本が書かれた当時ではレバレッジが最大200倍で、外為オンラインさんでは申込時に選べたみたいですね!私のメイン口座のFXプライムさんでは当時注文ごとに自分で選んでいた気がします。
取引システムがWebブラウザかインストール型なのも時代を感じます。いちおうIT技術職っぽく書くと、2000年ころからWebブラウザを利用したWebネットワークシステムが登場しましたが従来のクライアント側に処理機能を搭載したクライアントサーバシステムも依然として人気がありました。クラサバのデメリットはバージョンアップごとにクライアント側にモジュールを配置しないといけないことと、クライアント側の端末状況に左右されるので不具合発生時の調査も難しくあまり大規模利用に適さないということで、現在では一部の企業内の小規模システムとして利用されるくらいですね。
第二章 個人投資家6人の実践テク
6人の方に羊飼いさんが取材に行かれたお話が書かれています。
羊飼いさんのどの著書やブログにも投資家さんの取材記事が載っています。
実践テク自体にはそれほど興味はないのですが(爆)、羊飼いさんの感想とかが間に挟まれているのを見るのが好きです。そういうのは前に書いた2冊にはないので。
美女の会に女装して参加したいと交渉されてたみたいですが、その後どうなったのでしょうか。
第三章 FX専門家6人の発想と戦略
6人の専門家の方の考え方や投資方法が紹介されています。ためになると思いますが、ここには羊飼いさんがほとんど出てこないんですよねー。。
第四章 羊飼いの投資法
ここ、すごく好きです。羊飼いさんの相場観や市場バイアスについての説明は前に書いた2冊にも載っているし、内容を理解するという意味なら「ど素人~」を読んだ方が分かりやすいのですが、それを読んだ後にもう一度こっちに戻ってくるとなんだかじんと来ます。
第四章は羊飼いさんの話し言葉でずっと書かれているからかな。それが他の著書とちがっていて何度も読み返したくなるのです。
第五章 「ザイFX!」「羊飼いのFXブログ」の使い倒し方ガイド
「ザイFX!」「羊飼いのFXブログ」の紹介です。
「羊飼いのFXブログ」は2003年からやられているということなので、この本が出版された当時は7年が経過した頃です。それから10年近く経過していますが、ブログのコンテンツは(細かく変わったり追加されたコンテンツもありますが)大きく変わってないのを見ると、ずっとやり続けられるのってすごいなぁと思います。
羊飼いさんはこの本の中で「人生は有限なもの」と言われていますし、「あなたが自分自身の人生における貴重な時間をFXにかけていいのかどうか」考えてみてほしいと言われています。
羊飼いさんは本当に人生をかけてFXに取り組んで来られたのだと思います。
それだけずっと真面目に取り組んで来られたから今があるんだろうな。
だからこそ羊飼いさんはFXが簡単に儲かるなんてことは絶対に言われません。
人生が有限であることをこんなに実感している人を私は他に知りません。
それだけの人生との向き合い方やバイタリティを持って行動されている人を私は心から尊敬します。
この本の結びは「そして、いつでも、ブログで待っています」でくくられています。
FXがうまくなるには少額でも取引をすること、相場を見続けること、とずっと言われていますが、毎日相場を見続けるトレーダーさんに羊飼いさんは寄り添って毎日ブログを書き続けてくださっています。
毎日ブログで羊飼いさんにお会いする時、昨日より今日、今日より明日、ブログに書いてあることを理解できるようになりたい、ブログの背景を理解できるようになりたい。
そう思って私は毎日相場を見続けています。
ということで、9年前の本だし紹介されている内容は古かったりもするので、入門書としておすすめはしないのですが、個人的読み物としては当時から全然変わっていない羊飼いさんのスタンスやトレードに関する考え方が書かれている本としてすごくお気に入りの本なのです。
他の羊飼いさんの本も持っててこの本がお気に入りっていう人に出会ったことがないのですが、もしそういう方がいらっしゃったらお話ししてみたいですv
こんな感じに次々に羊飼いさんの著書の感想を書いていってみようっと♬
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