印象
印象というものが生まれる経緯を考えていた。
例えば見た目。
昨日はフェミニンなワンピース。
今日は登山靴でも履いていそうな重々しいスタイル。
どちらかのみを見た、もしくは両方を見た他者に与える印象というものは大きく違うのだろう。
言葉はどうだろう。
話し言葉と書き言葉でも随分と印象は変わる。
何を目的として、どこへ向かっているのか、そこに対相手の欲求までもが重要となる。
ある人は、わたしをとても強いひとだと言ってくれる。また
ある人は、わたしを繊細なひとだと言う。
しかし、
彼らの見たわたしは同じ時、同じわたしだった。
彼らは同時にわたしを見ていた。だのになぜ、
彼らに与えた印象が違っていたのか。
恐らくに彼らが予め抱いていたものや、
過去からわたしに付随してきたものによって
その日、その場で決められたものが印象という鏡になるのだろう。
aは、bまたはb´へと変化しcが加算される。
cは、消えることはないが見えないこともある。
変化したb、b´もまた然り。
では、最初のaはどこからやってきたのか。
主観とも客観とも違う。
わたしは、いまa´という鏡をみているのかもしれない。