無理
む‐り【無理】
[名・形動](スル)
1 物事の筋道が立たず道理に合わないこと。また、そのさま。「無理を言われても困る」「怒るのも無理はない」「無理な言いがかり」
2 実現するのがむずかしいこと。行いにくいこと。また、そのさま。「無理を承知で、引き受ける」「無理な要求をする」
3 しいて行うこと。押しきってすること。また、そのさま。「もう無理がきかない」「無理に詰め込む」「あまり無理するなよ」
(コトバンク引用)
多分、わたしは生まれてこのかた「無理をしていないひと」に出会ったことがない。客観、主観それぞれに「無理」は存在する。確かに存在するのに、「無理をあるとしているひと」がいない。
この誰しもが無理を「ない」として「している」ことが、どうやって「無理」として生まれたのかを不思議に思う。
いつ、どこで「無理」を知り、基準となるものが出来るのか。
生まれた瞬間。母なる水を飲んだ瞬間。それとも、義務教育過程。資本主義。共産主義。何処だろう。
「無理」は、いつから
するものと定義されたのか。
「無理」が生まれたからには、する
しないが派生する。
右派か、左派かではない。
理想派が無理をしないことなら、現実派が無理をすること。
しかし、わたしたちの生きる世界は、いつだって現実だ。理想派は、空想や妄想の世界に追いやられてしまう。理想を述べることはあっても、やはり現実を生きているひとしかいない。
「無理」は生まれたときから遺骸へと続く。
あの世に「無理」はないと、人々は描く。
それが本当に道理に合わないことなんだ。
理に敵わぬことが「無理」なら、それを
この世で知ることはできない。