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悠凜
2018年10月29日 21:12
ほんのりと咲き初めた蕾は夢より儚く摘み取られ咲き誇ろうとしていた花は不粋に抉じ開けられた境界を踏み越えるでなくただ連れ去られるように吹き折れまい手折られまい胸に宿った真の蕾心の芯に沈ませ冷たい底で凍りつく人知れず覆い隠した本芯に綾の花びら 鎧と纏い いつしか構えた心の角度は斜に織られて浮き出す紋様と同じ絢爛たる華となりか