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日本は南イタリア(観光に頼る)みたいな国になってしまうのか

■2030年代(私の子どもたちが成人する頃)日本は、観光業に依存した国になってしまうのか。

この2年、信じられないスピードで円安が続いた。
・23年10月に円は1ドル=152円まで低下。(私が大学生だったころ75円)
・円が弱くなり、何と購買力は1960年代の値にまで低下しているという。
・これだけの大バーゲンセール状況だと、そりゃ外国人は大挙してやってくるはずだ。
(海外で安く売ることができる製造業・輸出産業が潤うメリットはあるが…。)

■日本はもう成長できない国なのか!?
・何だかんだ言っても、日本はまだ世界第3位(ドイツに抜けれて4位に!?)の経済大国だけど…。
・10年前(2012年)アメリカと同程度だった1人当たりのGDP(国内総生産)は約半分となり、あのイタリアにもとうとう抜かれ遂にG7最貧国に。
→1人当たりのGDPは世界31位。実質経済成長率は168位。
・賃金も30年上がらず、若者は #海外出稼ぎ の時代。(私の姪っ子は大学卒業後カナダに留学。現在はオーストラリアでワーホリ出稼ぎ中)
・生産性も全く上がらず、超高齢化。日本はもう成長しない国になってしまったのか?!

■世界のゲームチェンジに乗り遅れた!?
日本経済の大黒柱である自動車産業(就業人口は550万人、自動車の輸出額は約15兆円)が100年に1度の変革期を迎えているが、そのチェンジャーであるEVの波に世界のトヨタは乗り遅れた。
(HVやPHVの世界的なヒットが仇となったと言う人は多い)
イーロンマスクはIT企業出身で、テスラやBYDなどは、早くから次世代自動車は、OSやアプリをのせた常時ネットとつながるコネクテッドカ―(走るスマホ)になると気が付いていた。トヨタはソフトウェアの重要性に気が付けなかったのか、はたまた気付いていたが舵を切るジャッジができなかったのか。(100年ガソリン車を製造してきたので迅速なEVが到底無理であることは推測できる)
※「ゲームチェンジャー」…従来とはまったく異なる視点や価値観をもって市場に大変革を起こすような企業や、その製品・サービス

■自動車王国の座からの陥落!?
ホリエモンが、「ガソリン車(内燃機関)と電気自動車(EC)の関係は「ガラケーとスマホの関係に似ている」と言っていた。確かに2010年代に携帯電話で起きたガラケーからのスマホシフトの構図にそっくりだ。スマホの登場で、フィンランドのノキアが王者の座から引き釣り降ろされたように、テスラがトヨタを王者の座から引きずり下ろす事になるのだろうか。

※日本がまだワンチャンある産業として、万国共通の「へルスケア」、「バイオサイエンス」をあげる人もいる。しかし、東大理三を出た多くの学生が臨床医を目指す日本からは世界を驚かせるようなイノベーションは恐らく生まれてこないと考えられる。(欧米では理系の天才たちは医学とコンピューターサイエンス(起業)と2つの道に分かれるらしい)
次世代産業としてよく上がる「ドローン」、「自動運転」、「ファインテック」、「We3」、「ロケット」などでも、日本が世界でプレゼンスを示せるとは思えない。

■日本はインバウンドに頼る国になってしまうのか!?
そんな中、唯一好調な産業が「インバウンド」。観光業である。
【海外から見た日本の魅力】
・治安が良い 
・食べ物がおいしい 
・歴史的遺産もたくさんある
に加えて「超・円安」で観光産業に今強い追い風が吹いている。
(私たちにとっての当たり前も、世界から見ると驚きの連続らしい)

これまで日本は、単一民族で移民も一切受け入れない精神的鎖国状態が続いていたけれど、(もちろん円が強かった側面もあるが)、今まさに開国の時だと思う。

とはいえ、これといった産業がなく唯一のストロングポイントが観光の南イタリアのようになる前に、やはり工業やIT、金融など、特定の分野である程度は世界に存在感を示せる日本に復活してほしい。まだ間に合うはず。絶対。

【参考】
日本は南イタリアみたいな国になる? | 古市憲寿「古市憲寿の「テレビでは言えないこと」」/ Voicy - 音声プラットフォーム


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