世界一周回顧禄③エキサイティング中国雲南省
<2009年4月、神戸港からフェリー新鑑真号にて世界一周へ出発。
回顧禄として残しています。情報は全て2009年当時のものです>
5月10日 早朝 昆明着
5月11日 昆明-麗江 バス10時間
5月12日 麗江
5月13日 麗江-シャングリラ 寝台バス13時間
(前回、ベトナムのラオカイから神々しい人々の助けにより無事中国国境越えたつづき)
バス停で2時間程待ってやっとバスが来た。
行き先がドンっと漢字で書いてあるのがなんとも勇ましい。
早速乗車すると不思議な光景が広がっている。
鉄パイプ二段ベッドがズラリ。
椅子はない。
一瞬キョドるも次々と乗客が乗ってきたため、自分の席ならぬベッドを探す。
とんでもなく異空間。
こんなバス見たことない。
完全に横になって寝るのだ。
なんというか、合理性追求のために想像を遥かに超えてくるこの感じ。
なんとも中国らしい。
当たり前のように乗り込む中国人を眺めてしばし呆気に取られる。
そんなこんなでバスが出発。
横になる以外の選択肢はないため横になる。
バリ揺れる。
揺れるっていうか
もはや振り落とされそうになるアトラクション。
ハンパない。
何度頭を天井とベットの淵に強打したことか。
そして最悪なことに喫煙可。
窓にしがみついて耐え忍ぶ。
18時発で翌7時着。
長い寝台ベッドバス旅が始まった。
で
途中、23時ごろトイレ休憩があり、固まった身体をほぐそうと、バスの外に出て体伸ばしながら一周ぐるっと回った、ら、
穴に落ちた。
もう一度言う。
穴に落ちた。
バス降りてすぐ穴に落ちた。
なぜなのか。
私が聞きたい。
その穴は深さが1.5メートルくらいあり、テレビの落とし穴ドッキリのように思い切り
「ギぃぃぃぃャャぁぁぁーーーーー!!!!」
というとんでもなくでかい声をあげ、どっきりだったら満点リアクションであった。
そして、タバコ休憩でまったりとしていた中国人おじさま達に助け出される。
全員失笑。
あまりの出来事に私の思考回路は完全停止。
落ちた後、現場を見たが、夜とは言え、普通に穴があることは分かる。
バスのドアの目の前に穴があったが、誰もがその穴を避けている。
なぜあの穴に気づかなかったのだ、我。
運良く厚手のパーカーを着ていたので凄まじい怪我にはならなかったが、ガッツリ腕と腰を強打して擦りむいた。
穴があったら入りたいとヒトは言いますが、これは違います。
穴があっても入らず逃げ去りたくなるものだと実体験で学びました。
しばし穴の衝撃でボー然としていたが、忘れてはならない、この時間はトイレ休憩である。
トイレの列に並ぶと、その先にはただの溝トイレがあった。
噂に聞いていた初溝トイレ。
おお、これが溝トイレか!と本来だったらかなりの衝撃だったが、溝トイレ衝撃より穴落ちた衝撃により難なく溝トイレをクリアしたのである。
幸先良すぎて、これからの旅がワクワクする、、ようなしないような。
ホントの大事に至らなかったのは不幸中の幸いである。
つづく。