みうらじゅんFES
6月15日(土)しもだて美術館で開催中の『みうらじゅんFES』に行ってきました。
しもだて美術館、茨城県民でありながら初めて行きました。平成15年11月開館で筑西市出身の板谷波山の作品など多く収集し展示してある立派な美術館です。ガラスカーテンウォールの開放的な素敵な建物でした。何と言っても今回の企画は、筑西市誕生20周年記念企画ということで、市のビッグイベントに『みうらじゅんFES』を持ってくる感性に脱帽です。近くにある道の駅「グランテラス筑西」も人気ということで、筑西市役所は雰囲気のいい役所だと勝手に理解しています。さて、今回のFESはすでに東京でも開催されてきたものですが、みうらじゅんさんの幼少期からの「マイブーム」を知ることができます。余談ですが、アーティストの方々って有名になるの前提で幼少期からの自作品を保存しておいたのかと思うくらい、ノートや絵や図工作品などたくさん保存してありますよね。みうらじゅんさんの場合はその想像をはるかに超える自作収集家でもあります。
山田五郎さんのYouTube「大人の教養講座」にゲスト出演された時に、コロナ禍ならぬコロナ画を描き続け、終息を祈っていたお話がありました。その際にも何枚か作品を拝見しましたがそれが138枚でしょうか壁一面に貼り出されていました。圧巻です。皆さん腰をおろしてじっくり鑑賞されていました。一枚一枚の絵がつながっているんですよね。
水道屋さんの冷蔵庫シール。
同じかと思ったら、同じなのはサイズで中身はみんな違うんですね。
これまた圧巻。
何でも集めればできるんじゃないかと思われますが、本気で気にして好きにならないとこんなにたくさんのものは集まりません。
カニパンフレット。
こういう画像のパンフレットあったなぁと。フリー素材の宝庫です。
まだまだ、マイブームはたくさんありましたが、やはり幼少期に仏像に目覚めたこと、そのために旅行の計画、各寺院の仏像研究、新聞記事の切り抜きなど、その後の人生そのものの行動がすでに完成されていたことに驚きました。
私が初めて読んだ(みうらさんを知ったきっかけ)のは大学の時、いとうせいこうさんとの共著「見仏記」でした。詳細なスケッチと仏像への異様なまでの愛着と独特な味方に感動したわけですが、幼少期に徹底的に好きになった結果が今につながっているのだと思いました。
以前、山田五郎さんへの質問に「どうしたらそんなに美術に詳しくなることができるのか」という質問をした視聴者様がいましたが、五郎さんは、「好きになった結果、もっと知りたくて見ているうちに、結果としてその知識があるだけ。覚えようとした知識は枝葉でしかないんじゃないかな。幹にならないよね」と答えていました。
大好きなことの深堀り。大切ですよね。