陰陽道閑話~【番外編】 安倍晴明 (6)
ようやくの投稿となります。前回からずいぶんと時間が経ってしまいまして・・・失礼いたしております。
さて、本年が生誕1100年であったことから集中的に書いてきました「陰陽道閑話」の番外編、安倍晴明特集もそろそろ終わらせとかなければなりませんね。
まったくの新参者であり、年齢的に遅咲きであった安倍晴明が陰陽道の世界で急成長を果たしたか。それについて書いている途中でしたね。その続きから書いていきます。
【なぜ活躍したのが晴明達だったか】
(2)陰陽道を取り巻く環境 文章家の存在
"陰陽道知識"をも包括する知識者層
なにゆえ安倍晴明がかくも存在感を発揮出来たか(晴明が発揮する事になったか)について、そこには当時の陰陽師を取り巻く状況が深く関係していたのではないかと私は考えています。それについて前回、僧侶…殊に密教僧と宿曜僧が持つ影響力(陰陽師の競合者としての僧侶)について書きました。
しかしながら、陰陽師にとってある種"厄介"な存在というのは僧侶だけではなかったようです。そう、いわゆる学者層の存在がそれに当たります。
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