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陰陽道閑話~【番外編】 安倍晴明 (1)

 陰陽道閑話シリーズは、基本的に陰陽道の歴史を通史的に見ていきながら、そこに色々と情報をいれながら説明をしていく…というスタイルでやっていますが、今回はちょっと脱線をして、一番有名な陰陽師である安倍晴明に特化して書いてみようと思います。
 今年、2021年は安倍晴明生誕1100年のタイミングになりますし、この際改めて晴明を解剖してみたいと思います。

まず最初に、出自と経歴を概観しながら説明を挟んでいきます。


【晴明の略歴】
安倍晴明(あべのせいめい/はれあきら/はるあきら)
生没年 延喜二十一年(921)-寛弘二年(1005) 85歳          父:大膳大夫 安倍益材 母:不明                      天文得業生を経て陰陽師、陰陽少属、天文博士。主計権助、主計助(主計権助兼備中介)、大膳大夫、穀倉院別当、左京権太夫。一説には播磨守も務めたというが不明。後世には陰陽頭、陰陽博士が官歴に加えられているが史実では任じられていない。また安倍文殊院に伝わる晴明像(版木)には律学博士の職名が付されているが、これも事実ではない。藤原行成『権記』では「安四位」と記録されている。極位は従四位下。 

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