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陰陽道閑話~陰陽道は何処から来て、何処へ行ったのか【第5回】

 長らくお待たせして申し訳ありませんでした。今下流行の新型コロナウイルスのおかげで色々な事に変更が求められ、それがどんどん終わることなく続いて行ってしまったために、こうして改めてひとまとまりのものを書く時間が持てませんでした・・・。

 10月に再開すると言っておきながら結局は2020年も押し迫った大みそかにようやく「陰陽道閑話」の更新となりました。もう一方の「フィールドワーク記録」で、いわば”お茶を濁す”ように記事をアップはしていましたが、そろそろちゃんと再開しなければなりませんね。

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もうずいぶんと前の話になりましたが、前回は陰陽寮官人・・・ひいては陰陽師の職を担う者たちについて、初期は還俗者(僧侶だった人が俗人に戻る事)や渡来人だったのが次第に変化を見せ、渡来人を祖にもつ日本人の一族、すなわち渡来系氏族と、そして渡来系ではない氏族(日本各地の古代豪族や有力者に根源を持つ氏族)にによって引き継がれていく事になりました。

 殊に平安時代の初期になると神官系の氏族・・・大春日氏や大中臣氏が陰陽寮のトップ層を占めていく事になります。今回は何人か注目すべき人物の中から特徴的な例を挙げてみたいと思います。

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