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男性育休取得の職場への報告はだいたいこんな感じ

 こんばんは。8回目の投稿です。
 育休中に気づいた事をあれこれ書き綴っていく前に、今後育休取得の相談を受けた際に自身が持つ経験を丁寧に残しておきたいので、もう少し備忘録的な内容を書きたいと思います。

 ご縁があってお読みになられた方、まずはプロフィールをご覧いただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。

育休取得の上司への報告

 私が育休取得を決意した時期は、取得から約半年前です。取得に至った理由やきっかけなどは、「育休を取得しようと思ったわけ①」などに記載していますので、もしよろしければそちらをご覧ください。

 私は2020年4月1日から育休を開始しましたが、そこからちょうど半年前の2019年10月1日に上司に伝えました。上司への報告をなぜ半年前にしたのか、それにはいくつかの理由があります。

 ①子供の保育園や幼稚園の申込時期との兼ね合い
 ②人事関係への配慮
 ③上司との期中面談がちょうど良いタイミングであったから

主にこの3つだったと思います。
 ①について、幼稚園の願書提出は10月1日、保育園(保育認定)の願書提出は11月末でした。翌年度に私が育休を取得するか否かで、長男を園に入れるかどうかが変わってきます。(子供を園に入れても育休を取得できますが、私にはその選択肢はありませんでした。)ですので、10月1日は一つの節目と言えます。
 ②について、係長のポストが空席になると、周囲にかかる迷惑が大きくなってしまうことを懸念しました。当時、係長で育休を取得した事例をほとんで知らなかったため、異動時期(役所の職員異動のメインは4月)に近づいて育休の報告をすると、空席になる可能性があるのではと考えました。人事関係の動向やこれまでの経験から、半年前ならおそらく人員配置や職制等もまだ決まってないだろう、過員配置をしてもらえるだろうと予想し、半年前に報告しました。
 ③について、前期の業務進捗の確認や後期の目標、スケジュールの調整などを目的に、期中面談というものがあります。直属の上司と1対1で、ある程度時間を取って話せる場です。ちょうど、9月下旬から10月上旬にあったため、この場で報告しようと決めました。

 面談当日までに、2人ほどに相談をしながら、自分の意思を確認すると共に、どのように伝えたらよいのかを、かなり考えました。きっと、上司も面食らうであろうし、整理して報告をしないと育休取得の理由を本当に理解してもらえないと思ったからです。
 面談時には、ペーパーに箇条書きしたものを見ながら説明、報告し、そのままペーパーを上司に渡しました。上司が、さらに上の上司に説明する際に使ってもらえたらと思ったからです。

 上司は理解してくれました。ただその当時、業務が多忙な時期であったことから、「仕事がしんどいからではないよね?」と確認されたことを覚えています。きっとしんどそうな顔をして仕事してたんやろな。。。笑
「仕事はしんどいし大変、でもやりがいは感じているしそれが理由ではない。育休取得のラストチャンスなので、1年間仕事から家事育児に軸足を移して子供と過ごす時間を優先したいと思います」と答えました。

 後日、部長にも呼ばれ、育休取得の再確認をされました。1年間が異例だったのか、仕事をもうちょっと頑張ってほしかったのか、理由が伝わっていなかったのか、はたまた全部なのか…引き止められてるんだろうなと感じる言葉を色々とかけられましたが、10月2日には育休取得を認めてもらいました。
 
 今思えば、自分の中にも取得に対して不安があり、取得理由を説明する際にも多少のブレがありました。意思を強く持ち、丁寧に説明することが、上司の育休へのスムーズな理解につながるのではないかと思います。

育休取得の周囲への報告

 男性が育休を1年間取得することは当時稀であり、自分が知らないところで変な伝わり方をする事が嫌でした。男性育休の認知度、理解度を考えた時、「1年間休む」だけを切り取られて伝播していくリスクを感じ、周囲への報告について慎重に考えました。
 
 同僚、部下には機会を見て丁寧に伝えたいし、仕事でお世話になっている方々にも直接会ってお伝えしたい。全部を実現するのは難しくても、噂になって勝手に伝わることは避けたいと思いました。

 結局、それぞれ報告のタイミングは、以下のとおりにしました。
庶務に関係する方がには、年内。色々と手続き関係書類の提出などお世話になるため、少し早めに。(これは上司からも伝わっていたと思う。)
 ・同じ課内で働く同僚、部下には異動内示の約1か月前。です。これは上司 と相談して、過去に退職や休職された方を参考に決定。
 ・庁内の関係者には内示後に、外部の方々には神戸新聞掲載後にそれぞれ報告を。

 こんな感じです。
 私の場合、過員配置を措置していただいたので、通常の人事異動の考え方と変わらないと判断したため、上記のような報告時期にしました。

男性育休取得に対する周囲の反応あれこれ

 約半年前から育休取得に向けて動き始めて、人事関係筋への相談や肌感覚の確認から始まり、上司への報告、同僚、部下への報告、関係者や外部の方々への報告など、一つづつ進めました

 その都度、周りの評価や反応に、敏感なっていたと思います。結構勇気のいる判断やったなーと。実際に、1年間休む部分だけが切り取って噂になり、ねじ曲がった理解の仕方をしている方もいて、残念な気持ちになったこともしばしばありました。
 
 翌年度の職制や人員配置は、年内から上層部で諸調整が始まっています。ですので、私の育児休業を取得する情報については、人事の話として取り扱いに気を付ける必要があるものと認識しています。各方面に休業の詳細は伝わっていないと推察しても、所属長級の方から「1年間休む」部分のみを知っている方に、デリカシーを感じない言葉をかけられた時には、腹も立ちました。(男性育休の理解とか以前の問題なのですが・・・)

 男性育休文化の組織風土の醸成を目指すうえで、男性育休取得に関する所属長のリテラシーの向上は必須だと思います。

 一方、応援や励ましの言葉もたくさんもらいました。

一番印象的だったのは、育休に入る1週間ほど前に、元上司から言われた

「今しか無い時間。子育てする時は子育てに集中。復帰したら、また死ぬほど働いてください。

 文章化するとパワハラ?(笑)に聞こえますかね。当時は刺さらなかったのですが、育休に入ってから仕事のことが頭にちらつく度に思い出して、支えられた言葉です。

 メリハリが肝心、育児は大切だし今しか出来ないこと。1年分の仕事は、復帰してからいくらでも取り返せる。育休経験を活かしてパワーアップして、また業務に邁進してね。そんなメッセージだと解釈して、糧としています。

さいごに~男性育休を検討される方へ~

 上司への育休の報告時期に正解はないと思いますが、周囲にかける負担を最小限に近づけるには、出来るだけ早く報告することが良いと思います。
 また、ご自身の職制、取得時期や期間によって自分の後任のはまり方が変わってきますので、その辺りは人事筋にあたってみて、自分なりの感触を得てから取得の報告や調整に入ったほうが良いかと思います。何せ、上司も慣れていないので、自分で色々と動いたほうが、スムーズに事が運びます。
 同僚、部下や関係者への報告時期は難しいです。例えば来年度予算編成の真っただ中に来年育休取得します、と部下に伝えるとモチベーションに関わる可能性があるなぁ、とか。全方位に配慮が必要かと思います。私は2か月前から近い人間から徐々にオープンにしていきましたが、もっと早い時期から報告してもよかったかな、という印象です。どこから流れたか知らない噂などにより、思ってもみない伝わり方をしてしまっていた等、状況によって判断が必要かと思います。
 いずれにせよ、意思を固めたら、後はブレずに居ること。育休取得を理解してほしい人には丁寧な報告と説明を、そうでない人はほっておく。(最低限せなあかん報告義務や連絡はしないとダメですけどね。)
 
 ちなみに、育休の取得に際して、提出した書類は5枚程度だと思います。大した手間のかかる作業ではなかったですよ。
 
 私の備忘録とリアルな実態を書きましたが、男性育休に関心がある方の参考になればと思います。今日はここまで。おやすみなさい。

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