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「かくれ繊細さんは“バランスをとる才能”がある」について



『その生きづらさ「かくれ繊細さん」かもしれません』時田ひさ子

いろいろと心に残っていますが、今回取り上げたいのは、筆者いわく「かくれ繊細さんは“バランスをとる才能”がある」ということ。

かくれ繊細さんならずとも、誰しもが大なり小なりバランスというものを気にして生きていると思うのと、わたしの中のバランスというものが才能なのかという疑問がありつつ、自分自身の、褒めていただける「見えるバランス」、別段褒められることのない「見えるバランス」、そして「見えないバランス」という三つのバランスについて書いてみます。


●褒めていただける「見えるバランス」


わたしがよく褒めていただけるのは服や耳かざりのバランス。「何をどう組み合わせるか」や「どれくらい見せるか、使うか」だとは思うのですが、バランスがいいとよく褒めていただけます。

もちろん自分では「バランスの才能がある」とはまったく思ってなくて、ただひたすら自分のできることを好きなバランスでやっているだけ。ですが、褒めてもらえるととってもうれしくて、天にも昇る気持ち。やっててよかったとしみじみ思います。

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●特に褒められない「見えるバランス」


特に褒められない「見えるバランス」は、たとえば色んな種類の入ったクッキー缶だとまんべんなく食べなきゃと思ってしまうことなど。ひとつの種類だけ異常に少ないのは次に食べる人の選択の余地がない。色んな種類でまんべんなくあれば、次に食べる人(自分であっても他人であっても)が「これあと1つ食べたらこの種類がなくなってしまう」みたいな偏りをあまり考えず食べることができるのに。(最近は「自分の食べたい」を中心に考える練習をしているので、あまり偏りを考えず食べたいものを食べるようにしていますが)


●「見えないバランス」


『その生きづらさ「かくれ繊細さん」かもしれません』の中には、

・自然とみんなが選ばないものを選ぼうとする

というのもバランスのひとつとされていて、これは前々からハッキリと自覚しています。自分では天邪鬼なのかと思っていましたが、それだけでもない気がしていたので、これももしかすると“バランス”のなせるワザなのかもしれません。

アイドルグループは人気のある人より人気のない人に目が行ってしまうこと、応援していた人や場所、商品にたくさんフォロワーが付きだしたりすると手を引いてしまうこと、この二つは昔からです。主役を張るような華々しい人より脇役が好き(なので「バイプレーヤーズ」はたまらない)、舞台だとスポットライトを浴びている人より浴びてない人の動きをじっと見てしまいます。セットの隅っこに目を取られてしまうこともあって一瞬流れに付いていけないこともあります。実はアイドルグループ自体、昔からあんまり興味がなく、それより「知る人ぞ知る」というような人の方が熱烈に好きだったりします。応援していた人(場所、お店)にフォロワーがたくさん付きだすと手を引く心理は、「たくさんフォロワーさんやファンの人がいるんだから人数も応援もそちらで充分だろうし、別にわたしが応援しなくても」となぜか思ってしまうから。飽きるとか見放すというのとは少し違って、言語化するなら「この人はもうわたしがいなくても大丈夫」という見守る感覚に近いです。おこがましいんですが。


最初に書いたように、別にかくれ繊細さんでなくても人は誰しも「自分のバランス」というものを持って生きていると思います。それを前提として、そういえば自分は何のバランスが気になるだろうかと改めて考えてみるのはおもしろい作業でした。これを読んだ方の「気になるバランス」もぜひうかがいたいものです。



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