保育をより深めたいと思ったきっかけ
保育士をして5年目になりました。
子どもって純粋で素直でおもしろい!
こんなものを作るのかって驚かされたり、会話のやりとりにクスッと笑ってしまったり、役になりきる表現力がすごかったり....
とにかく子どもと関わるって楽しい!
子どもとの関わりを通して、自分を振り返り共に成長させてもらえている場だなと感じています。
保育をより深めたいと思ったのは、保育士をして3年目。初めて年長の担任を持った時のことです。
当時の年長になる前のイメージは、子ども一人一人が生き生きしていて、意見を出し合ったり、話し合いをしたり、友達と協力して何を作り上げたりと担任がそんなに手をかけずに自分たちで進めようとする力がついているものだと思っていました。
けれど実際は大人に遠慮していたり、自信がなかったり、遊んでいても「疲れた」と体力がなかったり.....
私が想像していた年長とはかけ離れていました。けどその時の私は初めての年長で焦りとやることに追われていて、子どもの姿を捉えることができていませんでした。
現状をどうにかすることにしか目が向いていなくて、子どもの育ちに対するアプローチができていないことに気づいたのは恥ずかしながら卒園してから。改めて思うとあの時のわたしは保育士失格だったと思うし、私ではない人が担任になっていたらもっとよりよい可能性を見出せていたのではないかなと反省するところがたくさんあります。
こんなダメダメな担任でも子どもたちは成長していくことに気づいた反面、もっとこうしてれば、こんな関わりをしていたら、、、という思いが沸々と湧いてきました。
育ちを捉えられていなかったということは、発達に対する学びが足りていなかったこと。まずここを1番に反省し、発達の勉強をするようになりました。
子どもの発達って知れば知るほど面白くてどの行為にも意味があり、それを知っているのと知らないのでは関わり方が全く違ってくるなということを勉強していく中で痛感させられました。
分かっていてもうまくいかないことがほとんどで、なんであんなふうにいってしまったんだろう、もっと他にいい言葉のかけ方はあったはずと反省の毎日。
でもそんな毎日だからこそやりがいを感じています。
子どもの力って未知数で大人の関わりや環境で輝きは変わる!
こうなってほしい思いを押し付けるのではなく、環境を整えることが大切。
大人は自分の環境を自分で決めることができる。
しかし子どもは環境を決めれないからこそ、
選べる環境を作る必要性を感じています。
保育室にしても魅力的で遊びだしやすい環境であるかどうかは、子どもの遊ぶ様子を見ればよくわかります。遊んではいるが遊び込めていないのであれば心から「楽しい」と思う体験が足りていないということ。そう思える場を作っていく役割を担っていると思っています。
乳幼児期の大切なかけがえのない時期に携わっていることを自覚しながら責任をもって自分も楽しみながら子どもたちと関わっていきたいと思います。