どうしても「ながら食べ」をしてしまう人へ
「ながら食べ」の理由は様々です。
忙しい日常の中で食事の時間を確保するのが難しく、食事をしながら仕事やSNSなどをしてしまう人もいますし、私はテレビを見ることが大好きなので、ながら食べはもはや習慣になってしまっています(笑)
ながら食べをやめることが難しくても、少しでも健康な食生活に改善できる方法は無いかと思い、今回の記事を書きました!
1.ながら食べの悪影響
咀嚼回数が不十分になる
ながら食べをする際、食事に十分な注意を払わないため、咀嚼が不十分になりがちです。咀嚼(かむこと)は、消化プロセスの最初の重要なステップであり、食べ物を細かくし、消化酵素が効率的に働けるようにするために不可欠です。以下に、咀嚼が不十分になることの理由とその影響を詳しく説明します。
理由: 他の活動に気を取られることで、食べ物をじっくりと噛むことに意識を向けるのが難しくなります。たとえば、テレビを観ながら食事をしていると、つい食べ物を早く飲み込んでしまうことがあります。
影響:
消化不良: 食べ物が十分に細かくなっていないと、胃や腸での消化が難しくなり、消化不良を引き起こす可能性があります。消化酵素が食べ物のすべての部分に均等に作用できず、胃もたれや腹部膨満感を引き起こすことがあります。
満腹感の遅れ: 十分に噛まないと、満腹感を感じるまでに時間がかかります。これが過剰に食べてしまう原因となり、体重増加のリスクを高めます。
味覚が鈍化→ジャンクフードを選んでしまう
ながら食べをしていると、味覚が鈍化しがちで、その結果としてジャンクフードを選びやすくなることがあります。これには以下のような理由があります。
味覚の鈍化: 食事中に他の活動をしていると、食べ物の味や食感に対する注意が不足します。食べ物をじっくり味わう時間が減るため、味覚が鈍化し、食事の満足感が低下します。
ジャンクフードの選択:
快楽と中毒性: ジャンクフードは高脂肪、高糖分で、味が濃く、脳の快楽中枢を強く刺激します。このため、食事中に他の活動をしていると、一時的な満足感を得られるジャンクフードを選びやすくなります。甘いものや塩味の強いものは、中毒性があり、リラックスやストレス解消の手段として選ばれることが多いです。
食事体験の損失: 食事が他の活動と同時に行われると、食事そのものの楽しみが減少します。このため、食事に対する満足感を補うために、手軽で高カロリーのジャンクフードに手が伸びることが多くなります。
2.ながら食べの心得
ながら食べを完全に避けるのが難しい場合でも、健康への影響を最小限に抑えるためにはいくつかの心得があります。以下のポイントに気を付けることで、ながら食べをしながらでもより健康的な食事を心がけることができます。
1. 食事中の意識的な咀嚼
意識的な食事: 食事をするときは、できるだけ意識的に食べ物をよく噛むよう心がけましょう。咀嚼回数を意識することで、消化を助け、満腹感を早く感じることができます。スマートフォンやテレビに集中するあまり、食事そのものの楽しみを失わないようにしましょう。
2. 食事の環境を工夫する
専用の食事時間を設ける: できるだけ食事中は他の活動をせず、食事に専念する時間を確保することが理想です。もし難しい場合でも、食事の際にはできるだけ食べ物に集中するように心がけましょう。
食事環境の整備: 食事中に他の刺激(例えばテレビやスマートフォン)を極力減らし、食事そのものに集中できる環境を整えることで、味覚や食事の楽しみを取り戻すことができます。
3. 健康的な選択肢を意識する
栄養価の高い食品の選択: 食事中にジャンクフードに頼らず、栄養価の高い食品を選ぶよう意識しましょう。フルーツ、野菜、全粒穀物など、健康的な選択肢を意識的に取り入れることで、ながら食べをしている際にも健康を維持することができます。
手軽な健康的スナック: スナックを食べる場合は、ナッツやヨーグルト、フルーツなどの健康的な選択肢を用意することで、ジャンクフードの摂取を減らすことができます。
4. 食事の質を高める工夫
調理方法の工夫: 健康的な料理を手軽に作れるように工夫することで、忙しい日常でも栄養価の高い食事を取り入れやすくなります。例えば、前もって準備しておいた健康的な食事やスナックを用意することが役立ちます。
食事の楽しみを見つける: 食事そのものを楽しむことを意識し、料理の味や香りを楽しむようにしましょう。これが食事の満足感を高め、ながら食べの際にも味覚を鈍化させずに済むかもしれません。
まとめ
ながら食べをすることで、咀嚼不足や味覚の鈍化、ジャンクフードの選択など、さまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。しかし、食事中に意識的に咀嚼し、食事の環境を工夫し、健康的な選択肢を心がけることで、ながら食べをしながらでも健康を維持することができます。忙しい現代社会での食事は難しいこともありますが、少しの工夫で健康的な食生活を実現できるかもしれません。