■嫌な思い出前回ふれた僕のトーク恐怖症からの流れですが、この時季になると悔しい思い出が脳裏をよぎります。
2年前の今ごろ、運よく写真集の国際コンペにノミネートされたのがきっかけで、一冊目の写真集「Touch the forest, touched by the forest.」を引っ提げて、ルーシー財団のイベントが開かれたアメリカ、パリフォト開催のフランス、そしてドイツを回りました。
「きっとどこかのギャラリーか書店が気に入ってくれる」。何かしらの手土産を得て帰国すると思
前回は、写真展が出会いの場であるとお伝えしましたが、引き続き「出合い」の話を続けたいと思います。
写真集「Touch the forest, touched by the forest.」より
■大学で学んだことが、仕事で役に立たない前作の「Touch the forest, touched by the forest.」では、北海道にある精神科病院で行われていた森林療法を取材しました。
自然の中に身を投じるだけで気持ちが晴れやかになる経験は、誰しもあると思います。
はじめまして、写真家の紀成道(きの・せいどう)といいます。
「だから写真はやめられない」と題して、写真にまつわる身の回りのことを書き綴っていきたいと思います。
写真集「Touch the forest, touched by the forest.」より
■写真に関わったことで見えた○○日本に横たわる社会問題から前を見つめるドキュメンタリーを主に撮っています。
前作「Touch the forest, touched by the forest.」では、自然の場を活用し