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夏のお囃子、パナマ・ゲイシャコーヒー

一行梗概:常連客の男女をパナマ青年にすっ飛ばされた喫茶店のマスターはコーヒーの湯気をのぞく。
三行梗概:常連客の男女をパナマ青年にすっ飛ばされた喫茶店のマスター。コーヒーの湯気をのぞいてマスターは男女をみまもる。もどってきた男女の変化はいかに……。



作品本文


 コンコンチキチン コン チキチン
 コンコンチキチン コン チキチン

 お囃子はやしの音が町に響きわたります。三条大橋の蒸す川風。どうしようもなく毛穴からにじみ出る汗。肌にまとわりつく重たい熱気と息苦しさ。
 高瀬川の青臭さが木屋町に漂うころ。夏です。
 朝たくさん水をやったのに、昼下がりに土はもうカラカラ。15号鉢の植木、この調子なら来年も植え替えでしょうね。よく育つこと。
 日なかは外をうろつくより喫茶店でアイスコーヒーと洒落こみませんか?


「いらっしゃいませ」 わりかし早くにいらしたカラスマさん。いつものお気に入りのカウンター席、スツールに手をかけながら、こんにちは、マスター……。 とご挨拶くださる。これまたせっかくの美人さんが大無し。少しお疲れのようで夏バテでしょうか。はいはいアイスコーヒーですね、お淹れいたしましょう。
 ガロリガロリと製氷機からすくい出した氷でロンググラスを満たして冷やす。グラスが冷えたら氷を出す。細かく轢いた中深煎り豆をじっくり蒸らしてドリップ。氷で満たしたボウルに置かれたサーバー。ドリップ液はそこへ滴る。急速に冷えたアイスコーヒーの濃いドリップ液になる。ドリップ液をロンググラスへ注いでかち割り氷を加えれば完成。うちの店じゃこれが定番シトラス感の効いたさっぱりアイスコーヒー。
 カラスマさん、これで少しは元気になって下さい。
 一日中暑くなり外と屋内の気温差は誰だって堪えますからね。営業でお外回りの仕事もなさるカラスマさんには、おつらいことでしょう。外で汗かき、屋内は冷房でひえひえ。体調管理もままならないのでは……。どうなさっているのでしょう。おきれいなのにもったいない。そういえば最近婚活を始められたとか。お相手みつかるといいですね。私のような老いぼれが気遣うのも何ですが、もうそんなにお若くもないでしょうし。
「マスター、彼新人さん?」
「おや、気が付かれましたか」
 あらら、見つけられてしまった。白い歯を見せニッと笑む浅黒い肌の青年にカラスマさんは興味津々。外国人を雇うなんて老舗喫茶店じゃ珍しいと喜んでおられる。浅黒青年はカラスマさん相手にヘタクソ日本語でしどろもどろしています。この機会にお客様との会話術を学んでもらいましょうか。こう見えて彼、飛びきり美味しいコーヒーを淹れるんです。出がパナマだから私はパナマ青年って呼んでますよ。
「へー、よろしくね、パナマ君」
 パナマ青年は「ドモ……」返事それだけ?今どきの若いもんは。ひょっとしておきれいな女性のお客様相手で恥ずかしいのかな。まあよろしい。私は別のお客様のご注文準備もあるので彼にカラスマさんのお相手を任せましょう。
 別のお客様、テーブル席のコノエさんへアイスコーヒーを作ります。コノエさんはエンジニアのお仕事をなさっておいでで気付けばいつも店で二時間三時間とお仕事をなさっている。先週末に海外出張からお戻りになったばかりとか。エンジニアって何をエンジニっておられるんでしょう。どうぞ今日もごゆっくり。こちらへ置いておきますよ。私はコノエさんのテーブルへこっそりアイスコーヒーを置きました。ノートパソコンをタイプしながらどうもと目配せくださいます。凛々しい眼差し、お仕事頑張ってください。
 パナマ青年はまだカラスマさんとお話し中。気に入られたのかな。彼のヘタクソ日本語でカラスマさんは会話内容をよく理解できるもんですね。働く女性のコミュ力、聞く力は偉いもんです。パナマ青年いい気になって、また妙な企みをしなきゃいいけど。
「旅費とパスポートお?ホントにィ?わかった。きっと来週約束よ!」
 カラスマさんのお言葉に私は肩をすくめます。
 ほれまた言わんこっちゃない始まった。パナマ青年の悪いお遊びが。まあ、仕方ないと言えば仕方ない。けれどもっとましな方法はないもんですかね。もっといい方法で彼は地元へ貢献できないんでしょうか?いくら里帰りできないからってアレは困りもんですよ。よりによってあんな強引なやり方。されちゃった身は大変です。カラスマさん、恨まなきゃいいですけど。ああ心配、うちの常連さんなんだから。

 コンコンチキチン コン チキチン
 コンコンチキチン コン チキチン

 夕暮れ前ともなれば高瀬川にビルや木の陰がかかります。しかしうだる蒸し暑さは変わりません。ちょろちょろというせせらぎと揺れる水面だけが見目涼しげ。
 一週間がたちました。約束どおり旅費とパスポートを持参したカラスマさん。パナマ青年に約束を果たしてもらおうとお出でになりました。
「さあ、本当か嘘か、よろしく頼むわ!こんなことできるの、独り身の間だかんね」
 景気よくやってちょうだい!と結んでカウンターへ身を乗り出すとパナマ青年をじっと見守ります。
 対するパナマ青年、「ソレデハ」とコーヒー豆を計ります。彼の扱う豆の品種はパナマ・ゲイシャ(パナマのドンピシャ農園産)。ゲイシャなんて豆、私の若い時分にはお目にかかれませんでした。今じゃ人気になりましたね。農園の努力です。そんでもってパナマ青年、やっぱり二杯分淹れるんですね、少し多く豆を挽いています。カラスマさんの他誰に飲ませるんでしょう。困ったもんです。
「いい香りね、とても」
 パナマ青年が豆を挽くとき、そりゃもう大そう良い香りが立ちます。私だって一介のライセンスバリスタですよ、ええ。けどね、パナマ青年と比べちゃかないっこない。私は喫茶店業を代々引き継いで長くやってきましたけどそんなキャリアすら霞みます。何せ彼は特別。人間離れした能力を持っていますから。
「柑橘系かな、土っぽいかな、とてもいい香り」
 さすがはカラスマさん。ゲイシャの香りを上手におっしゃる。けれど私は恐縮で仕方ない。カラスマさんが良い香りで嬉しそうな顔をなさるほど、穴があったら入りたくなります。いっそ裏の高瀬川に身を投げt……脛まで水に濡れるだけ……。何たるやるせなさ。ああ申し訳ない。
 パナマ青年が挽いた豆は程なくしてお湯が注がれドリップされていました。店の中はえもいわれぬ深く豊かな香りで満たされています。他のお客様たちもお気になさるほど良い香り。カラスマさんはその香りを何とか言葉で表現しようと土やら果物、森やら新しい木造家屋、色々おっしゃっていました。とにかく今まで経験したことない良い香りだと大絶賛なさるありさま。そんなお姿を見ていると、ますます私は肩身が狭く、仕事をしながらすっ転びそうになります。テーブル席のコノエさんからお下げしてきたグラスを、あわや手を滑らせて落っことしそうになりました。ドジりかける私を横目にパナマ青年はニッと得意げな笑顔。ああ忌々しい。


 ついにコーヒーが入りました。パナマ青年はカラスマさんの前へ「ドウゾ」とコーヒーをお出しします。カラスマさん、背筋をのばして緊張の一瞬が訪れたかのよう。そうやってしゃんとなさるお姿は本当におきれいです。お相手、見つかるといいですね。やれやれ、こんなことになってしまい誠に申し訳ない。パナマ青年を店においてしまった店主として、何て言い訳しようか。
 そしてついにカラスマさん、パナマ青年と私が見守るなか……。
 あ、ああ、あああ……あ。

 ――コクリ

 お飲みになった。

「最っ高おだわこのコーヒー……。何なのこれ……?」


 とても驚かれたカラスマさん。そりゃそうでしょうねぇ。こんなにおいしいの生まれて初めて~。どこぞのおやじとやって来た同伴ホステスみたいなセリフを口走っておられる。
パナマ青年は勝ち誇った顔でニッと私を見る。その目は輝いていた。……こいつめ。
 コーヒーをブラックでお召し上がりになったカラスマさんはおかわりをご所望でした。けれど残念ながらパナマ青年にダメだといわれ寂しそうにしておられます。二杯目はミルクとお砂糖を入れて味わいたかったらしく。お気持ち、よおーっくわかります。
 また次回いらしたときに。私は胸が痛みながらもその場をはぐらかしてカラスマさんをなだめた。しぶしぶご理解いただけたのか、
「ありがとうパナマ君、おかげでまえに聞いたみたくパナマの農園に行った気分になれたわ」
 気分転換なさったようなお顔で微笑まれました。さて、帰って仕事がんばろうかな……。じゃあ今日はこれで。会計を済まされカラスマさんは店からお帰りになります。私はそんな彼女の後姿を見送りながら、ああどうか、ご無事でお戻りください。必ずまたお越しください……。大切な大切な常連のお客様……。どうかどうか。
 満足げに頷くパナマ青年の隣で祈る気持ちでした。
カラスマさんが開いた店の扉の向こうからかすかにお囃子が聴こえていました。

 コンコンチキチン コン チキチン
 コンコンチキ…… …… ……
 

 たしかにあのかたは海外慣れしておられる。だからって……。パナマ青年は私が厨房でタマゴサンドを作っている間、別の常連のお客様へカラスマさんと同じコーヒーをお出ししていたようです。
 お二人とも無事日本へ、この喫茶店へ帰ってきてくれるでしょうか。私の不安をよそにパナマ青年は仕事をしながらニヤニヤとコーヒーから立ち上る湯気をのぞいています。
 彼がのぞくその湯気にはパナマの故郷、ドンピシャ農園が見えているそうです。何とも不思議なことですね。パナマ青年は私にも湯気をのぞくよう促します。


 最初にのぞいた湯気からは早朝のコーヒー農園がぼんやりかすんで見えました。農園とは場違いな服装の、アジア人男女が口論をしています。それを見ている周りの農園関係者たちは、困ったように二人を眺めていました。
間違いありません、少々ぼやけて見づらいですがその男女、うちの常連客のお二人です。言い争うお二人のもとへやって来た農夫長らしきおやじさん。落ち着いた態でその場を治めると、お二人を招いて朝食会を開きはじめました。さっそく農園ではじまった朝食会。農夫長のおかみさんが、伝統の揚げパンをたくさん並べています。ふっくら柔らかそうな揚げパン。お砂糖がまぶされていました。口論していたお二人は、陽気な農園関係者との甘い揚げパンの朝食ですっかり癒されたもよう。和やかなコーヒー農園を映す湯気は次第に消えていきました。
 次の湯気では晴れた空のもと、農園を散策するお二人の姿が見えました。お二人は農園の売店に入り、浅黒い肌のニッと笑む青年が淹れたコーヒーをもらっています。コーヒーを飲みながらお二人は売店の片隅にあるノートをのぞき、コーヒー豆を物色しておられました。コーヒーを飲んだお二人はほっこりして売店を出ていかれます。湯気はそこで消えてしまいました。
 次の湯気でお二人が立っているところは農園ではありませんでした。コーヒーからのぼやけた湯気に映る景色、そこはどうやらコーヒー焙煎所のようです。周りには芭蕉や赤い花をつけた木。有刺鉄線付の金網が建物や住宅に備わっています。窓には鉄格子。いかにも治安が悪そう。日差しは強く暑そうに見えました。聞こえてくる言葉は訛った英語です。お二人が入った焙煎所の売店には、全身賑やかなタトューの店主が見えました。店主はお二人にそこがマイアミだと教えています。売店の奥から浅黒い肌の青年が顔をだし、二ッと笑みWould u like some café? お二人に声をかけました。訛っています。どこかで見たような青年。お二人はコーヒーをもらいThank you!慌てて売店を出ていきます。そんな光景を映しながら湯気はまた消えてしまいました。
 次の湯気はマイアミ空港、その次の湯気はロサンゼルス空港。そのまた次は羽田空港。すべての湯気のなかでお二人はキャップを目深に被ったカフェ店員、浅黒い肌のニッと笑む青年に遭遇していました。
最後の湯気は東京駅地下街の喫茶店。やはりお二人は浅黒い肌のニッと笑む青年店員から……ええお察しのとおり、パナマ・ゲイシャコーヒーをもらって飲んでいました。
 コーヒーの湯気はゆっくりと静かに消えていきます。
 湯気が消えてしまった宙から名残惜しく目が離せない私。その隣でパナマ青年はどこか満足気にしているのでした。

 コンコンチキチン コン チキチン
 コンコンチキチン コン チキチン

「パナマ君のおかげでとんだバカンスだったわ!でも楽しかった!」
 あんなことがあったにもかかわらず、それでも異国情緒を味わったカラスマさんはどこか晴々としておられました。お土産にドンピシャ農園のゲイシャコーヒー豆を持って来てくださりました……。ありがたく頂戴いたします。にこやかにお礼をするものの、私は胸中冷や汗が出る思いでした。かたやパナマ青年はと言いますと、ニコニコとヘタクソ日本語でまたカラスマさんと談笑しています。ああ忌々しい。 「ねえ、パナマ君。もう一回あのコーヒーお願い!」
 また私をあそこへすっ飛ばして!などというカラスマさんのご要望にホイホイお応えしています。ガリガリと豆を轢く音も聞こえました。カラスマさんはすっ飛ばされたパナマ青年の故郷をお気に召したのでしょうか?一度ならず二度までも?全く理解できません。
 そうこうしているうちにパナマ青年が淹れたコーヒーを飲み終えたカラスマさん。さっそうと冒険心溢れるお顔で発って行かれます。今度こそ、いい出会いをよろしくね!と。
 お囃子の音が彼女の開いた扉のむこうから聞こえてきていました。

 コンコンチキチン コン チキチン
 コンコンチキ…… …… ……

 ほどなくしてやってこられたのが。
「どうも……」
 コノエさんでした。この方のお顔を拝見して私はやっと安心。本当によくお戻りくださった。私が目を離した隙にパナマ青年の悪戯に巻き込まれてしまい大変だったでしょう。ですがよくぞ、
「お帰りなさいませ――!!」
 おもわず私は声をはっていました。道中カラスマさんからパナマ青年のことをお聞きになったらしく鋭い目つきで、マスター、許しませんよ。お叱りをうけます。私はコノエさんにパナマ青年の能力をお話しすることになりました。
「なるほど、彼にはそんな能力が……。彼女の話は本当だったんですね。けれど私はもう嫌ですよあんな旅。めっぽう疲れました。お姫様ごっこに付き合うのはうんざり。婚活してるとか何とか言って私を何だと思っているんだ」
 コノエさんの恨み節はしばらく続きました。
 仕方ないですね、今日はアイスコーヒーをご馳走させて下さい。そっとグラスに注いだ冷たいコーヒーを私はコノエさんのテーブルへ置きました。
コノエさんのお話では、パナマ青年のサービスでコーヒーを飲み喫茶店を出たら、右も左もわからぬままドンピシャ農園へすっ飛ばされてカラスマさんと出会ったらしいです。海外出張経験があると口にした途端、現地で通訳、宿の手配、荷物持ちや急な交通手段の準備などを任されたそうで。もちろん道中日本語は通じません。農園の次はマイアミの焙煎所。ホテルにレンタカー、レストランに至るまで、カラスマさんのために奔走なさっていたそうです。
 自慢話の聞き役も疲れましたし、突然の休暇申請にも手こずりましたよ。コノエさんはうんざりとおっしゃいました。けれどどことなく少し楽し気に。ご苦労様でした。パナマ青年は「タビハ 道ズレ ヨハナ サケ」などと古いことわざを呟いていますがコノエさんと私は無視です。するとパナマ青年は店の扉のほうへ消えていきます。お囃子が聴きたいのでしょうか。
 コノエさんのお話をあれこれ私はただ聞き入るしかありません。申し訳ない、申し訳ない、うちの店員、スタッフが……。
「私も一度は女性とお付き合いを考えましたが、あれでは……」
……。男性には案外お強いのですね、カラスマさん。
「ところでその後、彼女はお店に?」
「それが、早速また先ほどお発ちになられました」
コノエさんは眉をㇵの字に、懲りないなあ。溜息をつかれました。
「いつまで夢見る少女なんでしょう、理解できません。私はすっかり現実を見ましたよマスター。農園の売店にあったノート。日本喫茶組合コーヒー株保有者欄にマスターのお名前とお店が載ってましたから」
は、さすがで!やはりコノエさんは見るところが違います。返す言葉もありません。それならきっと農園の苗木出荷情報もご存じのはず。コノエさんは微笑まれました。
「では今日はこれで失礼します。やはり夏はマスターのアイスコーヒーに限りますね」
 コノエさんを見送りに私はご一緒に店の外へ出ました。夏のお囃子が町に響きわたっています。西日はまもなく沈むころ合い。
 悪戯なんかもうよしてくれよ。コノエさんは店の前の15号鉢の木にそっと語りかけます。
「いつからここに植わってました?マイアミの焙煎所の売店にもこの木がありました。マイアミ空港、ロサンゼルス空港のカフェにも、羽田……それと東京駅……」
「3年前からです。パナマ政府の希少コーヒー保全推進事業の一環で日本喫茶組合を通じてうちでは一株受け入れたんです。ご存じのとおりドンピシャ農園から。すっかり根付いたもんだから里帰りできなくて。気を抜くとつい悪戯するので困っております」
 私はやれやれとばかりに額の汗を拭くそぶりで植木を見ました。
 希少か……。コノエさんは小さくつぶやかれました。
「たしかにこれだけ育つと里帰りは無理ですね。残念ながら彼女にはこのコーヒーがまだ木になってないんですね?」
「ええ、おそらくたぶん……」
コノエさんと私は顔を見合わせました。
「彼女もいつかこのコーヒーが木に(見えるように)なると良いですね」 「そうすれば気になるお相手も見つかるでしょうか?」
「さて、どうでしょう」
 コノエさんは小さく笑って行ってしまわれました。
 その足元では高瀬川がちょろちょろと流れています。見ている分には涼し気に。
 青臭く蒸し立ってくる川のにおい。夏はまだまだ続きます。
 15号鉢に植わるコーヒーの木に私は夜の水やりをしておきました。
 木になれ気になれ。気になれ木になれ。ささやきながら。
 さあ、お仕事お仕事。

 コンコンチキチン コン チキチン
 コンコンチキチン コン チキチン



※本作は第2回カモガワ奇想グランプリ選外作品です

揺れる心をネットの海へ。あなたのあとおしおねがいします。読んで感じて想ったことをあちらからこちらへ、いろんな人へとどけたい。そして誰かの糧になりますように…