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今週のkinologue【10/21-27】

ようやく咳が収まって体調が戻ってきた今週、非常勤の最後にバタバタして「選挙行こうね!」と言い忘れたのが悔やまれた。今日は時間帯のせいか、いつもより投票所が混んでいたような気がしたけど、結果はいつものようにガッカリ低投票率なのだろうか。秋らしい盛り付けのオードブルからのランチはオーシャンビューがいちばんのご馳走だったらしい。観光客向けね。

今週いちばん感情が高まったのは、フィンランドから突然の「クリーニングデイ」終了宣言。コロナ禍中に主催者のひとり、アイディア豊富なTanjaがガンで亡くなり、恐らくモチベーションが下がったPauliinaが「クリーニングデイ」を手放したのが2年弱前。そこからマーケティング会社が運営をいていたが、サイトを継続していくのが厳しいという投稿を何度かしていたし、こちらのアポも返信なしで、不穏だなぁと思っていた。そして、10/23にPauliinaと初期メンバーのJaakkoの爽やかな画像がSNSにアップされた。

久しぶりに見たふたりが、颯爽としてカッコ良かったのは嬉しかった

嫌な予感が的中し、びっくりしてPauliinaにすぐに連絡。日本はフィンランドほど大きい活動ではないものの、それでも全国に開催者がいるし、この事実が広まる前に手を打たねばならない。するとすぐに返信があり「サイトの運営が難しいからこういうことになったけど、日本で続けるのは問題ないよ。それに続けてくれるのは自分もJaakkoも嬉しい」と言われ、ホッとしたと同時に涙が出た。最近はずっとクリーニングデイに参加してなかったというPauliina。想像以上に辛かったのだろう。私が最後に会ったのはコロナ禍前の2018年。もちろんTanjaも元気で、エネルギッシュな彼女たちに会うと、日本でもこんなことも出来るかなーといつもワクワクした。初期に会ったJaakkoも含め、彼らが作り上げたクリーニングデイの基本理念とかわいいロゴ、オープンでセルフオーガナイズなスタイルは、日本で始めてから10年、古くなることなく機能してきた。本当に感謝しかない。これからも彼らのアイディアを大事に、でも無理することなく、続けていきたいと思っている。来年も彼らが決めた5月と8月最終週に開催する予定。サイトやSNSでの告知がなくても、フィンランドでやりたい人が続けていくかもしれない。それが本当に文化として根づくということだと思うし、ほんのり期待している。

10個のうち4個咲いた後に5個咲いた日。1個は次の日に時間差。

この夏の猛暑の中、一番元気だった我が家の月下美人。同時に10個の蕾が膨らんで、3日かけて全て咲いた。これまでは室内に置いていたせいか、蕾がついても10→4→2個と淘汰されていたので、そういうものかと思っていた。もうだいぶ年配だと思われる植物だけど、頼もしい!元気をもらう。せっかくなので、今回は全て酢の物か何かにして食べるとしよう。

こうしてみると、あみこもカナも監督も似ている。
お持ちのパンフはテキストがピンクと黄色で、ターゲットじゃないのを感じて切ない

数年前から気になっていた山中瑤子監督が近所のシネコヤにやって来るというので、2回目の『ナミビアの砂漠』。前夜あまり寝てなかったので、心配だったけれど、新鮮な気持ちで楽しめた。初の商業映画で興収1億円超えの超有望株。鑑賞直後だったので話し方がカナに似ている〜が第一印象だったが、リピーターさんたちの熱い質問に丁寧に応えていて、好感度が高い。釜山映画祭で見かけた友人が「あれは愛されキャラだね」と言っていたのが頷ける。2回目でもびっくりした1時間くらいしてから出るタイトルの理由を聞いてみると、序破急の3部構成で考えていて、イマドキの若者の話の「序」から幸せの絶頂の「破」の前にタイトルを出すのは決めていたとか。なるほど。当初は30分くらいしたら出るはずだったのが、長くなってしまったからだいぶ遅くなったとのこと。それでもかなりカットしたらしく、説明しすぎるシーンをカットして意味のないシーンは残したらしい。素晴らしい判断。フランス映画っぽいというのが私が最初に観たときの感想だったが「フランス映画が好きすぎて、そうなったのはありますね。でも観すぎてて、少し距離をおこうかと。もっと日本の古い映画も観た方がいいですよね」と。シネコヤのアットホームさにリラックスされていたようで、こんなオフィシャルみたいな写真も撮らせてもらった(ブログやSNSに載せてもOKとのことだったのでお言葉に甘えて)。見逃している『あみこ』も観ねばね。

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