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shimakoneko
30 day book challenge 第27日
今回のお題は、「毎年読んでしまう本」。
この質問を考えた人は、「毎年クリスマスになると読んでしまう」とか、「誕生日になると読み返す」みたいな本のことを考えたんでしょうか。
すぐ頭に浮かんだのはこれ。
いつ読み返すか。
それは病気になった時。
そして、わたしは一年に最低一回はインフルエンザだったり胃腸炎だったり、ぎっくり腰だったり親知らずが膿んだり、時には入院したりして寝込むんです。そのたびに読み返しています。
このエッセイは直木賞作家であり本屋大賞も取った三浦しをんの初期のエッセイ集。これがもうべらぼうにおもしろい! 爆笑そしてまた爆笑。自虐ネタ満載なのに全然卑屈でなく、ただ笑いしか生み出さないこの勢いは何? 下ネタにつぐ下ネタだし、ぷんぷん怒って文句たらたら流してても、まったく嫌味がないのはなぜ?
今はテイストはそのままに円熟して、それはそれで別の面白さがあるけれど、デビューしてしばらくのこれらエッセイ集はすごかったですね。この本と、次の「人生激場」は、病気で気持ちが落ち込んでいる時のわたしのバイブルです。これを読むと自分の中に元気が戻ってくる気がします。
ご本人の書く小説と全然違うので驚いちゃう人もいるみたいですよ。あなたも驚いてみませんか。