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入院日記の逆襲 7
(6から続いてます)
【これまでのお話:胃腸の不調が治らなかったきのこさんは友人から「循環器かも?」と言われ、念のために検査してみたら本当に冠動脈が狭窄していたのでした。うっそー!?】
ああ~車いすがない(笑)
目の前が病室ですから。
歩いて病室のベッドに戻ってきたら、駆けつけたダンナが 「あんた歩いて戻ってきたの?」 と超びっくり顔をしました。いえいえ、すぐ前までは車いすだったんですが、トイレに入っている間に片付けられたのでございますよ。
それでも1時間はベッドで安静とのことで、よっこらしょと横たわりました。 胆石の内視鏡手術の時や、胆嚢を取ったときと比べて圧倒的に元気です。何よりも左手からカテーテルを入れたため、右手が自由なのが大きい! スマホに手が届けばSNSだってやり放題です。
左手首は透明な薄いプラスチックのようなバンドできつく拘束されていました。まだ麻酔が効いているのでそれほど痛くありません。当番看護師のジャニーズお兄さんがあらわれ、手首をまっすぐにするのが重要なこと(ベッドに手をついたりなど、手首を曲げる形がいけない)、6時間たったらバンドが外されること、血流が滞るといけないので左手の指などは動かしていいこと等を教えてくれました。こういう細かい指示は本当にありがたい。患者ってド素人だから、何がよいことで何がよくないのか、ちゃんと聞かされないと全然わかりませんものね。
無事終わってまあまあ元気そうなのを見て安心したダンナは帰って行きました。実は胆嚢摘出より時間がかかっていたので、どうしたんだろう、何か問題でもあったのかと心配していたそうです。胆嚢の時は2時間と言われていて1時間ちょっとで戻ってきたので。いやいやそれはだな、わたしの心臓の問題ではなく先生があちこち行っていたのだよ。それにそんな大仰な時間がかかったわけじゃないですよ。
それにしてもなんという八面六臂な活躍の先生でしょう。病院のモットーは「早期発見、早期治療」とありました。病で命を奪われる患者を一人でも救いたいという熱意が感じられます。救急病院でもあるこちらは24時間連絡可能で、メールアドレスもありました。「なにかあったら夜中でも電話していいんだな」というメッセージにものすごく安心感。
でもね、ちょっと思っちゃいました。もし医師が過労で倒れたりしたらどうするんだよ~~!
このたくさんの患者(自分含む)は困っちゃうじゃないの。きっとあの看板先生はご自分の健康管理もなさっているんだろうけど、こんなことになった私だって自分の健康管理はしてましたよ、一応。
とにかく医師がきっちり休める時間をちゃんと作り、多くの人数でカバーしあえる体制を作ってくださいね。看板先生の状況を見ているとブラックどころではないと真剣に思いました。医師に限らず、専門職になればなるほどそうだよな~ でもそれは何とかしなくてはね。お医者だけでなく霞ヶ関の人、あなたのことも言ってるから。おたくが一番ブラックでしょ。
みんなみんな、ステイヘルシーですよっ
(続く)