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大変なことになった
何度かnoteでも書いてるけど、森野は軽度難聴である。
と言っても聞こえないわけではない。実際に会った皆さんはほとんど森野の難聴には気づかない程度だと思う。面と向かってマスクなしで普通の声であれば十分聞こえるし、普通に会話できる。身体障害者手帳はもらえないくらいの軽度だ。
けれどパーティや飲み会の席みたいなにぎやかな場所だと目の前の人の言葉を拾うことが難しい。声の小さい人がマスクをしたままだと、対面していてあたりが静かでもまるで何も聞こえない。前の人が前を向いたまま話すとやはり聞き取れない。なんとなく声の気配はわかるのだが、言葉を理解することができないのだ。
だから普段は補聴器をつけている。付けたから以前と同じようにクリアに聞こえるかというとそうでもないのだが、ないよりは随分ましだ。テレビのボリュームで10から15くらい違うと言ったらご理解いただけるだろうか。補聴器なしだと40で聞いているが付けると28で聞こえる。
その大事な「耳」(補聴器)を、遠距離介護に行った実家に置き忘れてきてしまった。
実家の老人も耳が遠いので(若いうちからの聴力低下はこの人の遺伝だ)、あそこにいると大声でやりとりしていて補聴器は必要ない。だから外して生活していてケースごと置いてきてしまった。嗚呼。
普段なら郵便で送ってもらえるが、なんと老人はいま入院していて実家には誰もいない。退院する予定はまだたたない。実家の鍵を開けてわたしの忘れ物を送ってくれる人はいないのである。そして実家は飛行機に乗らないととても行けない場所にある。(もちろん電車でも行けるけど時間が大層かかる)
日常生活はなんとかなっているが、アルバイト仕事とちょっとした外での活動に著しくダメージをくらっている。一応、耳が悪いこと、補聴器がいま無いことを説明して大きめの声で話してもらうよう頼んでいるが、どうもよく聞こえない。めっちゃ頓珍漢な返事をしていることもある。全く聞こえないのではなく、中途半端に聞き取れないので余計始末が悪い。
今月末に多分老人も退院できてまた実家に行くので、それまで何とか生き延びたい。聞こえないことで不自由も不便も多いが命にはかかわらないと思う。あと3週間、がんばれ自分、である。