入院日記の逆襲 3
(その2から続いています)
心臓カテーテル術という医療は以前から知っていました。 父が受けたからです。 何年か前の、仕事が一番忙しい時に「心臓の血管が詰まってて危ないから入院する。すぐ来てくれ」って言われて駆けつけた時にそばでずっと見ておりましたので。 一緒に説明も聞いたしな。
そしてこのとき、大きな仕事を抱えながら自宅と実家を飛行機で何度か往復した忙しさが、後の自分の胆石発作や胃の不調や今回の狭心症の引き金になったと私は信じているのですが、まあそんなこと言ってもしょうがないですね。年齢的にもガタが来るころだったのでしょう。
そういうわけで、心カテと言われても、あああれか、とそれほど不安はありませんでした。 でも看護師さんから
「明日ならあいてるんだけど、明日入院でどうですか」
と聞かれた時はちょっと慌てましたね。
あしたですか?
すぐ家族と職場に電話をして確認を取りました。本当に幸いなことに、何日か休んでも仕事にそれほど大きな穴を開けずにすむ時期だったのです。来週になるとまた忙しい。そのあとは年度末でさらに忙しい。入院と言っても一泊二日で帰れるのが、「そんなにたいしたことない」感を後押ししていました。 「今日このまま入院していって下さい」「そりゃ困る」というやりとりをした父と違い、さほど緊急でない様子だったので。
そんなわけで、あいているなら待つよりは、と、予約を入れましたが、それでも、うん、なんだかねえ…… 現実感のなさが半端ないです。
画像で明らかに血管が狭くなっている場所も見たのでそりゃその通りなんでしょうけど、胃腸の方ばかりに気が行っていたのでここまできてもまだ半信半疑。
本当に必要な治療なんだろうか。←自覚症状があまりない
でも、いきなり心筋梗塞で倒れるのも嫌です。苦しいだろうし。 実はその昔、祖父は東京駅のホームで倒れて救急搬送されたのです。 その時は一命を取り留めたのですが、なぜか築地にあったがんセンターに運ばれ、心筋梗塞なんですよガンじゃないんですよと親がほかの人に説明していたのを覚えています。
先日の父も、高齢の割に心電図は正常で、でもなんだか苦しい苦しい、年齢かなあと言っていたら「このまま入院してください!」状態だったわけで。現代の医療技術は進展しており、たまたま専門病院もある都会に住んでいるのですから、やはりここは受けておくべきなのだと自分に言い聞かせました。
病院を出たらお昼を過ぎていました。 この日は一日、休日出勤の代休を取っていたので、お気に入りの隠れ家カフェに行ってチキンドリアをいただきました。チーズが満杯にのった熱々のこれが大好きなのです。最近は用心しているせいか胃もそれほど悪くないし。 後にコレステロールを指摘され食事に気をつけるように言われましたので、しばらく食べられないかもしれません。 脂っこいもの好きなのに~~~
画像は本当に食べたものじゃなくてイメージですよん。
(続く)
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