
Photo by
shinsukesugie
【小説】書いてみた Day 9
この記事は田丸雅智(著)「たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座 増補新装版」(WAVE出版)にしたがって、初めて書いてみたショートショートです。経緯は昨日のこちらの記事。
いや~難しかった。
そもそも自分は創作する能力が全然無いのでは? 頭が硬くて発想が貧困。書けねーよーと思いながら何とか40分以内に書きました。
……ということは、「頭が硬くて発想が貧困で創作力に乏しく」てもなんとなく小説っぽい短いお話を書くことはできる、のですね。
さすがだ田丸先生メソッド!
空飛ぶ学校
地球は人口が増えすぎ住む土地が不足したため、多くの人が集まる組織や建物を空中に浮かべる技術が発展した。まもなく学校はすべて空を飛ぶようになり、朝、校区の上にゆらゆら浮かんでは生徒たちを吸い上げていくようになった。
時間が来ると家にいた子どもたちはスルスルと上空の学校に吸い込まれていく。おかげで小・中学校から遅刻というものがなくなった。大雨や雷の時は一時的に行き来できなくなるので、校内には下校できない時のための寝袋一式やキャンプ道具も準備されている。
子どもたちは登下校がなくなって楽になった、ゲリラ豪雨が来ると学校でキャンプできると喜んでいる。しかし学校帰りの道草もなくなってしまったのでそこはちょっとつまらない。
深刻なのは、遅刻寸前に食パンをくわえて走る女子生徒がいなくなってしまったことだ。曲がり角でイケメンの同級生・先輩後輩・転校生などとぶつかる機会はもうない。恋が芽生えるチャンスが減ったので、一部の生徒からは空飛ぶ学校に不満の声が上がっている。