そもそもなんで留学しようと思ったか 2
前回に引き続き、私が留学に至った経緯を書かせていただきました。
今度は、高校のお話。
高校は、同じ系列のところへ入学しましたが、中学のような、人との関わりに対する熱を感じられませんでした。家の事情もあって、色々な方に相談に乗っていただいた末、公立の高校を再受験することにしました。
そして、1年の夏休み前に自主退学しました。
そのあとは、猛勉強の日々。
もともと小学校での勉強をほぼしていない上に、中学もあまりがっつり勉強するところではありませんでした。三角形の面積の公式を知らなくて、塾の先生に仰天されました(笑)
でも、私が自分で決めたことだから、と背中を押してくださった、前の高校の先生方や、多くの人からプラスのプレッシャーをいただき、文字通り必死に勉強しました。
そして、なんとか地元の公立高校へ入学。
偏差値という考え方が心の底から大嫌いなのですが、分かりやすくするために使うと、6ヶ月で偏差値45から66ぐらいまでにあげたんじゃないかな...
支えてくれた塾の先生や、家族、友達に感謝です。
高校生活は、それなりに充実していたのかなと思います。
大切な友達も出来ましたし、良い先生方にも出会えました。
ただ、「良い大学」に入ることが第一目標とされていて、生徒も先生もそこばかり見ているようで、何か、違う感じがしました。
そして、同じ校舎を使う、養護学校の生徒さんたちに対するクラスメイトの、すごく距離を置いている感じ。
お互いを知らないから、こんなふうになっちゃうのかな。
私にとっては、障害の有無関係なく、友人は友人、他人は他人。
私だって、何か障害を持っているのかもしれない。検査していないだけで。
でも他の生徒にとっては、まず健常者(この表現も嫌い)と障害者があって.....みたいな。
こんな風にひょっこりと違和感を感じることがよくありました。
3年生になり、進路を考える時に、私が興味があることは何かなと考えました。
工芸、料理、文化、映画、本、......でも、それをただ学校で学んで何になるのか?また、ただ知識を詰め込むだけの日々になるのではないか?
それって本当に高い学費を親に払わせてまで手に入れたいものか?
そんな時に母が見つけて来てくれたのが、ICUという大学。
かなり変わった大学で、入試も特殊。学校での学習内容だけでなく、生徒がどれだけ日々、色々なものに興味を持って、自分で知ろうとしているかを問うような問題。
どんどん調べていくうちに、これだ!と思いました。ここなら、自分の学びたいことが見つかるかもしれない。
ただ、特殊すぎる入試なので、塾の先生と相談して、色々なアプローチを考えました。
私がまずしたことは、英語力を磨くこと。ICUの英語問題は、一筋縄では行きません。数多くの問題集を使ったり、英検準一級を取得したり。センター英語は正答率98%まで伸ばしました。
そして次にしたことは、自分の教養を高めること。毎日、新聞を読み込んだり、名作と呼ばれる映画をたくさん観たり。図書室に入り浸って、自分が全く興味のなかった本を片っ端から読んでみたり。
今考えると、受験勉強としなくても、中々良い時間の使い方だったのかなと思います。
そして、満を辞して受けたICU、結果は.....
不合格でした。
後から見ると、何と1.5点差で落ちていました。
なんてこった。
とたんに、何をしたら良いのかわからなくなりました。
自分の学ぶべきは、ここ!!と思っていたので、その他の選択肢なんて用意していなかったのです。
さあ、どうしよう。
続きます。