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アミガサタケ食レポ

このきのこは見つけるのにほんと苦労しました。
まず発生する標高もゼロ〜1000m以上、場所も山でも近所の公園や家の庭からでも発生して、樹木種もイチョウ・サクラ・ケヤキ・モミ・マツなど広葉樹針葉樹関係なく多種多様で、なんなら木が生えてないところでも発生と捜索対象範囲は無限大!
毎年春先に色んな場所に車を走らせては空振りで終わり、どこにでも生えそうに見えてどこにもないきのこでした。
半ば諦め気味だった時、シャグマアミガサタケを捜索中に偶然発見しました。
まさか標高1800m台の場所にも生えるとは想定外でした。
これだからきのこ採りはやめられない。

食べがいのあるサイズで見た瞬間、誰もいない山奥で思わず「うそだろ⁉︎」と叫んでしまいました

さっそく食べてみましょう。
と、その前にアミガサタケは毒きのこに分類されているので毒抜きしていきましょう。
毒抜きせず食べるとめまい、ふらつきが起き、お酒との相性も悪く悪酔いを引き起こしたり、海外では死亡例も…。
毒抜き方法は簡単で「沸騰した湯で湯気を吸わないようにして5分茹でる」
湯気で中毒症状出た例もあるので屋外で茹でるか、茹でてる間は換気扇を回してキッチンから離れるようにしましょう。
毒抜きした後はクリームシチューにしていきます。

アミガサタケ入りクリームシチュー


味はというと…
シチューの旨味以上にきのこの旨味とアミガサタケの濃厚な風味が!
それもそのはず、海外では毒きのこであり高級食材でもあるのです。
ちなみに試しに人工栽培のアミガサタケをAmazonで買いましたが天然ものより旨味が弱かったです。


アミガサタケ入りサワークリーム煮込み、乾燥品を水で戻して5分茹でたものを使用


海外ではアミガサタケ入りチーズフォンデュにして食したりと味を知ってる人なら想像しただけでヨダレが出ます。
乳製品との相性がいいのできっと美味しいでしょう。
過去に都内でコロナ流行前に企画した毒きのこを食べるイベントを行いましたが、そのような機会があれば披露してみたいです。

会場:池袋辺り。この頃は都内でまだ1日10人くらいの感染者しかいなかった。


おまけ:
今回同じクリームシチューを途中からアミガサタケとシャグマアミガサに分けてつくりましたが合流させてみました。

毒きのこ&毒きのこ、もし当たったら医者になんと説明すれば…


どちらかと言うとアミガサタケの風味のほうが強かったです。
シャグマアミガサタケは毒きのこですがフィンランドでは売り物なので、マルシェで買ってきた品を多分こういう食べ方してると思われる郷土料理風シチューになりました。

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