ブックレビュー「昭和なくらし方」
図書館で借りた本です。
アズマカナコさんと稲垣えみ子さんに密かに憧れているので、昭和の暮らしに興味があります。そこでドンピシャな題名の本を借りました。
本の中身は、写真と文章の組み合わせで、文章もさることながら、写真が大変に参考になりました。
心に残った文章は以下です。
「私はいつも「買うと馬鹿になる」と言っています。言いかえれば「買わないと賢くなる」ということで、実際にそうなのです。」
本書は全部勉強になる内容でしたが、特に上の文章が強烈に心に残りました。
今あるものでどれだけ工夫できるか考えるのって、とてもクリエイティブなことだと思うのです。
ひと時代前の人たちは物がない時代に生きていたから、当然のようにやれていたことなのですよね。
私達は、足りないとすぐ買うし、要らないとなるとすぐ捨てます。断捨離がブームになったことがありますが、確か、潔くゴミとして手放すことを推奨していた気がします。
物を溜め込む昭和初期世代との対立も軸になっていたような。実家の片付けで、親がなかなか物を捨てられないのは、物のない時代を生きてきて、物を大切にする精神を持っていて、それが物のある時代になって、物がどんどん家に入ってきて、でも心は物のない時代のままだから、物を捨てられずに家がガラクタだらけになるという現象がいわゆる実家の片付け問題です。
そこでソリューションとして、不用品は捨てましょうということになります。ただ、私は、まずinを減らせばoutしなくていいと思うのです。
そしてこれが、まさに本書で述べられている、物を買うと馬鹿になる、なのだと思います。
すでに大量の物がinしてしまっている状況では、不用品を手放すしかないですが、今後はinしないように心を強く持つことが大事だなと感じています。
もし、何か買いたくてたまらなくなってしまったときは、デパートで美味しい焼き菓子を買うことにします。決して物の衝動買いはしないぞ!と固く誓います。