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啓蟄 ~虫も這い出す今日この頃~ 農家の日記

皆様、お久しぶりです。


前回の記事で、「1月はあっという間に過ぎ去り」と書き出しましたが、2月はもっと早く過ぎました(^^;)
あっという間に3月。本日は二十四節季の一つ、啓蟄です。冬眠していた虫が穴から這い出してくる頃という意味です。少しずつ春を感じる、今日この頃。

2月はひたすら、畑と田んぼの準備。ここで強力な助っ人を投入。

ジャジャーン!バックホー投入!

バックホーをレンタルして投入しました。一般的には「ユンボ」と呼んだりしますが、これは商品名なので正式にはバックホーと呼ばれる事が多いです。まずはこのバックホーで堆肥作り。もみ殻と馬糞と米ぬかを、このバックホーで混ぜ混ぜして山積みにしておきます。

しばらくすると、もみ殻の微生物が米ぬかをエサに活動を始め、発酵して温度が上がってきます。2週間ほどおいたら切り返し、更に微生物に活動してもらいます。

この堆肥を、畑に入れて耕します。もみ殻は分解されにくいので、そのまま微生物の住みかとなります。この微生物こそが、土づくりの重要な役目を担います。毎年もみ殻堆肥を作り畑に入れてますが、年々畑の土が軟らかくなってきているのを実感します。大変な作業ですが、欠かせない準備です。

バックホーではこの他にも、畑の周りに排水用の溝を掘ったり、田んぼの畦(あぜ)の補修に使ったり、ぬかるんでいる所に砂利を入れて均したりと、今のところ大活躍です。間もなく1ヶ月のレンタル期間が終わりますが、正直返したくない・・・。いつかバックホーを購入したい!でもまだお金無い!早くバックホーが買える位、稼がないとなぁ。。。

その他の準備として、今年は「踏み込み温床」に挑戦しています。
落ち葉や藁(わら)を原料に、米ぬかと混ぜて水をかけ踏み込む事で、ゆっくりとした発酵熱が起きます。苗の育苗に最適な温度を保つ為の設備です。

まずは落ち葉集め。我が家の周りはいわゆる「針葉樹」杉やヒノキばかりで、広葉樹の落ち葉が集まっている所は珍しいです。予め目星をつけていた場所に、集めに行きます。

山の恵みを、頂きます。

落ち葉を集めたら稲藁と混ぜるのですが、藁は少ししか無かったので、代わりに枯れ草を仕込みます。枠を作って板を立て、その中に材料を投入。米ぬかを振りかけてよく混ぜたら、水をたっぷりとかけてから、ぎゅうぎゅうと足で踏みこんでいきます。これを何回も繰り返し。

踏み込み途中。

野菜の種を蒔いて発芽させるには、「発芽温度」というある程度の温度が必要です。野菜によって発芽温度は異なります。温度が高すぎても低すぎてもダメで、上手く発芽しません。その為に、土の中に電熱線を仕込んで温度を上げたり、電熱マットという専用の道具を使います。電熱マットは温度調節なども出来て便利な一方、乾燥しやすいというデメリットもあります。踏み込み温床で育苗すれば、適度な湿気が下から供給されるので乾燥しにくく、発酵熱の柔らかい温度が苗の生育に適していると言われています。準備はとても大変ですが、良い苗を作る為に挑戦してみました。上手く温度が上がってくれると良いですが・・・。

まぁそんなこんなで、とても慌ただしい日々を送っています。まだまだこれから野菜の種を蒔いて、堆肥を畑に投入して耕して、田んぼの水路の掃除をして・・・など山ほど仕事はあります。いよいよ、本格的に忙しくなってきます。誰かお手伝いに来てくれないかなぁ。。。(けっこう切実)

あ、そんな忙しい合間に、ウッドデッキ完成しました!!

やっとこさ完成!色塗りが一番大変だったかな(^^;)

ザ・達成感。素人仕事なので、細かい所は雑ですが遠目で見ればそこそこの作品になったかと。ここでパーティーするのが楽しみです!


そういえば昨日、嬉しいニュースが。KINOファームでも作っているお米「ミネアサヒ」が、コメ食味ランキングで最高の「特A」に選ばれました!


この食味ランキングというのは、一般財団法人 日本穀物検定協会が毎年2月に行い発表しています。複数産地コシヒカリのブレンド米を基準として、「外観・味・粘り・香り・固さ」などの項目を基準米と比較して評価します。愛知県では初の「特A」獲得。産地も「三河中山間 ミネアサヒ」となっていて、嬉しい限り!昨年は「A’」だったので、2階級アップ!

NHKニュースの記事https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210304/k10012897381000.html

この「特A」指定に恥じぬ様、今年も美味しいお米づくり、頑張ります!!


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