食文化、国が変われば。陽気にもなるさ。
こんにちは。中華圏の国在住のkinoeです。
当たり前ですが、世界には日本には無い食文化がたくさんあります。
私の住むこの中華圏の国は基本外食文化、町のいたるところに食べ物屋さんがひしめいていて、食べることには事欠きません。
結婚しても朝昼晩全て外食、という家庭も少なくないようです。
また小さい頃から朝食は学校で食べるものらしく、学校へ行く道すがら親に朝ごはんを買ってもらうそうです。
社会人になっても会社で朝ごはんを食べるのはむしろ普通のことで、みんな自席でおいしそうにほおばっています。
しかも朝から焼き餃子やら大根餅やら麺やら結構重め。
本当にこの国の人たちは食べることが大好きで、
すれ違う人達の半分はどこの何々がおいしいという話をしています。
学校帰りの小学生が道端で買ったであろう焼きたてのしょっぱいパイやら肉まんやらを食べながら歩く姿もしょっちゅう見ます。
私が中学生の頃なんか、下校途中に「買い食い」をしてはならぬ、と先生に叱られたものです。
所変われば、です。
おしゃれなカフェでご年配のグループがワイワイ会話を楽しんでいたり、
ボロボロの汚いお店の狭い軒下で若いカップルが食事をしている、
なんともばえる光景があります。
夜になると、食べ物屋さんは更に活気づきます。
屋台もどこからともなくやってきていつの間にか通りがお祭り状態。
これが毎日なんだから陽気にもなります。
暗い夜に、白熱電球のこうこうとした明かりの下で、見たことも食べたこともない食材を使って、いろんなお料理が作られていく。
寡黙なおじさんおばさんの夫婦があうんの呼吸で焼いていく薄いネギのパイ。
タトゥーがごりごりに入ったマッチョなお兄さんが大胆に巻くお野菜いっぱいの大きな生春巻きのようなもの。
日本語を勉強しているというシャイな大学生がよそってくれるお豆腐のデザート。
目をキラキラ輝かせて見つめる私。
今日も私は、日本にいた頃には存在すら知らなかった
動物の血を固めた食材の入ったスープや、
鳥のとさかや舌や足先や、
たっぷりの漢方で煮込んだ固いお豆腐のおつまみを食べて、
生きていきます。
kinoe