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【千葉県市川市】多世代、多様な公園の使い方をふまえたインクルーシブな公園整備

ぴあパーク妙典


いろんな「多様」の共存。

江戸川沿いにある敷地を、多世代が交流することのできる地域コミュニティ拠点を目指し、いわゆる「公園」だけでなく、少年野球場、こども施設、保育園・児童発達支援センターなど様々な施設と一体で整備されました。公園の部分には大きな建物があり、トイレや休憩できる空間と共にカフェが併設されています。カフェは犬も入れるようです。また、屋根の付いたバーベキュースペースもあり、家族連れや大人だけでも利用も楽しく快適に過ごせるようになっています(詳しくはHPご参照ください)。
江戸川のサイクリングロードとも一体化し、自転車やランニング、散策などの途中にも立ち寄れるスポットです。子どもにとっても、多様な大人と場を共有できる大切な場になりそうです。

インクルーシブ公園というと、どうしても「障がいの有無に関わらず遊べる場」として考えてしまいがちですが、それは出発点であって「遊べる」ことの先にもっと素敵な世界が待っています。ユニバーサルデザインなどの工夫された場を利用して、そこで多様な利用者と出会い、場を共有する事。そして互いを認め合う事。インクルーシブな遊び場は誰かが対象なのではなく、誰もがそれを学ぶ場所でもあります。だからこそ、大人も含めた多様な人が、多様な目的で同じ場を共有できることは素晴らしくインクルーシブですし、地域で子どもを見守るきっかけにもつながるのではないでしょうか。

景観的に美しい

芝に包まれた緩やかな起伏のにのある園内は景観的にも美しく、遊具で遊ばなくても楽しめる空間です。芝の起伏を滑ったり、泥の感触を楽しんだり、一人でも大勢でも楽しめそうだと思いました。

遊び場の情報

住所   :千葉県市川市下妙典61番5外
アクセス :(電車)地下鉄東西線「妙典駅」徒歩20分くらい
      (車) 国道357号「高浜」交差点を妙典駅方向に曲がって5分程
駐車場  :37台(バリアフリー3台)
広さ   :遊び場部分で推定2,500㎡くらい。憶測です。
アメニティ:遊び場手前にトイレあり
      遊び場横の建物のトイもも使用可能
休憩施設 :ベンチ、パーゴラ、建物、カフェなど
地面   :園路はバリアフリー。芝生はなだらかな起伏あり
      基本的には芝生、園路は舗装、遊具の下はゴムチップ。
      プレイパークエリアは土
水場について
遊び場と一番離れている部分は、シームレスに江戸川の河川敷と繋がっています。それがとても良い特徴であると共に、行こうと思えば子どもだけで河川敷の中に入っていくことも可能です。
遊び場から河川敷は見えないですし、距離もあるので気にしなくてもよいかもしれませんが、遊び場入口付近の池も含め、水に対して強い好奇心を抱くお子さんを連れている場合は目を離さない方が良いかと思いました。


遊具(公園部分)
・斜面を利用したすべりだい
・ジャングルジム
・バリアフリー型のブランコ
・円盤ブランコ
・回転遊具
・メロディ遊具
・築山遊具(ゴムチップ)
・人工芝の斜面でも遊べる

遊具(プレーパーク部分)
・築山(土)、(土管のトンネルあり。泥遊びもできる)
・直立した丸太

公園の入り口。車での来園だと遊び場の隣まで一気に行けます。
敷地内の保育園、児童発達支援センター
今後、こどもに関する施設もできる予定(2024年6月現在工事中)


エントランスから遊び場までの間の池には植物も茂り、江戸川付近の湿地的な景観を再現しているかの如くです(詳細は不明)
遊び場手前のトイレは多様な利用者を想定しています
寝たまま、大人でもおむつ替えなどができるベット付きです
緩やかな起伏を上がり、遊び場へ向かいます。
遊び場の入り口にはサイン版が掲げられ、インクルーシブな遊具広場である事と、ルールをイラストで紹介しています。
隣接する江戸川の河川敷の効果で、空が広く開放的な空間です。
遊び場内にはカフェが併設されていますが、この部分は恐らく注文しないでも利用できる区画
エアコンの聞いた屋内で休むことができます。カフェは柵を隔ててこの部分の右側にあります
幼児も保護者と一緒に遊べそう、ゆったり型の遊具
車いすユーザーの人も、園路を走行しているうちに自然と滑り台のてっぺんに到着します。
半円形のデッキから移乗して滑り台に向かいます。
ゴムチップの築山、車いすのままで登ったり走り降りたりできます。
サポートタイプのブランコと、円盤型のブランコが併設
ユニバーサルデザインの回転遊具。車いすからの移乗がしやすいだけでなく、加減速が調整されているので安定して遊べます。
メロディ遊具。鳴らしてみるとドレミファソラシドでした。
斜面に設置されたジャングルジム、上端にグリップの穴が開いたパネルが取り付けられており、通常のジャングルジムに比べて座ったり座ったり移動したりしやすい構造になっています。
パーゴラ
市の資料にはプレーパークエリアと記載されているので、プレーパークも開催されるのかと思います。開催していない時も利用可能。土いじりなど、昔ながらの遊びが体験できます。
土管の築山と泥遊びのできる空間。土は山砂なので固く、掘るにはシャベルなどがあった方が良いかもです。土が固いだけに、泥団子は素敵な仕上がりになると思われます。
土管。カームダウンとしても使えそうです。
ツルツルの丸太。素足をと身体じゅうを使って上るのでしょうか
可動式のシェード、利用者自身が開いたり、閉じたりできます。
開放的な起伏は心を落ち着かせます
しかし反対側は滑り台化していて、かなりの人気遊びスポットでした
バーベキュースペース。予約制で食べ物も用意してくるようです。ウッドデッキで屋根付きなので季節を選ばず利用できそうです。
江戸川へ続く空間は開放的な芝生広場になっています。
江戸川のサイクリングロード。自転車ノリには著名なスポットです。

記事の目的


この記事は、特にインクルーシブな遊び場を必要とされる方に対し遊び場の情報(特に写真)をお伝えし、遊び場を事前に知り、選択する材料となる事を主な目的としています。
また、特色のあるインクルーシブな遊び場を紹介することで、自治体や設計者の方の業務の参考になれば幸いです。

地図はこちら






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