優れたデザインを考える as soon as アウトプット 1月
ずっと読み続けている、誰のためのデザインという本にでてきた、優れたデザインについて考えてみる。
優れたデザインとは、次の「4条件」を満たしているかだという。
可視性
よい概念モデル
よい対応づけ
フィードバック
それぞれを簡単に説明すると、
可視性:状態を目で見れる。(どうなっていのか目で見てわかる)
よい概念モデル:対象の原理を簡単に理解できる。(頭の中で想像がつくのか)
よい対応づけ:入力と出力の関係がわかる。(動かしたいものスイッチの連動が理解できる)
フィードバック:入力に対してすぐに反応がある。(今どう言う状態かわかる)
重要なのはユーザーが、悩まずに間違えずに使えるかどうかということ。
人が何かを使って使い方を間違える場合、人は悪く無い。デザインが悪いのだと。これは、かなり目から鱗でした!!!
なるほど、間違う人を責めたり、考えてから使えよっと思ったりしがちだけど、考えなくて使えるものが良いデザインなのな!!!
これを知ってから、わかりづらいものがある時、デザインが悪いのだと思うようになった。
今日品川駅から降りて、京浜東北線に乗ってビックサイトへ行くのだが、道に迷った。
泣きそうになった。
こんなこともできない自分を責めたが、ノーマンはデザインが悪いという。
そうだ!デザインが悪いんだ!
私の場合は、Googleマップで見て確認したけど、次に乗る京浜東北線というのが、一体何なのか?それからわからなかった。
結局JRなのだが、、、
Googleマップのそれには、JRとはどこにも書いていない。
リアルの駅の表示は、JRは右➡︎。
私は、左に進んだ。
だってまさかJRだなんて思わないじゃ無い!!!
ってゆう、まさに落とし穴。
デザイナーはそのことについて習熟しすぎてしまうため、まさか京浜東北線がJRなのかどうかすらわからない人がいるとは気づかないのである。
または、看板にJRは右だけでなく、京浜東北線という記載があったなら、、、いや、あったのかもしれないが。なかったように思う、、、というか、私は現に迷った。
が、この経験をしたことで、私は学習し、それ以降の乗り継ぎはめちゃくちゃスムーズに行った。何とか線と言うのがJRなのだとわかってから、見違えるようにスムーズ!親切すぎるほど親切やないか!Googleマップ!と思った。
それでもデザインが悪いのか?は、わからないが。ノーマンならデザインが悪いと言ってくれる気がする。
それから今回、東急ビックサイトのホテルを使ったのだが、ホテルによくある受付の前に、事前の受付みたいのがあり、2名のスタッフが受け付けていて、それからさらに自動受付機に促していた。
その事前受付では、名前を言うと宿泊内容を伝えられるのみの簡単な作業だが、何のために自動受付機があるのか。
私もその自動受付機に促されたが、4台ある機械は全て埋まっており、待っていた。
待てど暮らせど誰も終わらない。
何かとても迷っているような雰囲気。
私を事前受付で受け付けてくれたスタッフの方は事前受け付けが全て終わり、自動受付の補助に入る。
これを押したらいいよ的な感じでヘルプする。
が、まだまだ終わらない。
待ちぼうけ。
すると、お時間かかりそうですのでと、人がいるところの受付へ促された。
そこでは、名前と住所と電話番号を入れた。
決済は事前にすんでいるのでと部屋のカードを渡された。
きっとこっちの方が早い!ダントツ早い!
と思うと、多分、自動受付機のデザインの悪さが原因だと思ったが、残念ながらその機械を使うことはできず、見ることは叶わなかった。
しかしこれは面白い傾向で、いままでならグズグスしているお客に苛立っていたはずだが、いまや、機械のデザインの悪さに原因があると思うので、お客様には全く苛立たなくなった!
どんだけ使いづらい機械かわくわくすっぞ!という感じで心広く待つことができる。
これは、イラチの自分にはいい傾向かもしれないし、この世が良いデザインにあふれれば、そう言うストレスは減ると言うことなのだと、思った。
こう言う考えは、結構普段からしているジャンルもあって、特に商品の不具合などが出た場合は、お客様が細かい、、、で片付けるのでは進歩がない。
どこにその要素があるのか、原因を探ることで改善に繋げられる。
お客様の不満はお客様が悪いのではなく、商品のデザインが良く無いせいであると肝に銘じて、商品開発を良いものにしていきたいと思う今日この頃であった。