ロボティクス・ノーツを見た、めっちゃいい。


シュタインズ・ゲートをアニメ見て、面白かったのでシリーズのもので「ロボティクス・ノーツ」を見たら、めっちゃ面白かった。

個人的には「君の名は。」でアニメ面白いかも、と思ったあまりオタじゃない枠の人に「君の名は。」の次にオススメしたいかもしれない。劇場版は尺が短いけど、長いクールのアニメにチャレンジ、という点も含めて、アニメ沼へ連れて行くためのよい作品ではないか、と思いました。

シュタインズ・ゲートは舞台が秋葉原で、2ch用語ネタも連発で、作中キャラがお互いそれで掛け合いをよくするので、そのあたりの前提知識がない人には難しいかもしれないのですが、ロボティクス・ノーツのアニメはノイタミナ枠だったからなのか、同じように2ch用語使いまくるキャラが出てはくることは出てくるのですが、一人だけやたら変な言葉を言うキャラがいる、位の感じでしかないので、「そういうキャラなんだな」って思ってやりすごせるので、たぶん知らない人でも見やすいと思います。

そして、これは2012年のアニメなのですが、逆に「今」のタイミングで見たほうが面白いのではないかと思いました。この作中、ポケコンというスマホのような端末が出てきて、同じくスマホのように色んなことができるんですけど、作中にARの表現がたくさんでてきて、これ2012年の段階だと、ぱっと見何してるかよくわからなかったかもしれない、と思いました。

2016年にポケモンGOが出てきて、おそらくここでかなりの人にARってどんなもの?っていうのが周知されたとおもうし、体感で理解できたので、その知識アリで見れたから、すんなりいろんな部分が入ってきてよかった。

キャラクターデザインもわりとあっさりしていて、モエモエしていなくて、万人受けする感じで、そして、ロボットと愛と友情と正義で、安心して見れる。

けっこう前半丁寧にキャラクターのエピソードが入っているので、ちょっとダレるところもあったり、説明はされるけどフワっとしたことしかわからん、という部分もあるのですが、「君の名は。」を実際見たとき割と細かい説明がなくて雰囲気だけだけど、こんなに一般に受け入れられるのか、と思ったので、キャラクターや世界がしっかりしてるし、そこらへんは大丈夫だと思う。

1話目の冒頭に一番クライマックスのシーンがあって、その後そこに向けて話が収束していくタイプの作りなので、2クールと少し長くて、途中全然話が進まないようなところがあっても、最終的に1話目のあの場面になるはずだから、という確信を持って見れるところもすごくよかった。最初にあの場面がなかったら途中ちょっと不安になるくらいなかなか見せ場に話が近づかないので、しんどかったかもしれない。

シュタインズ・ゲートも、ロボティクス・ノーツも、「科学アドベンチャーシリーズ」というシリーズの、ノベルゲームが元になっているので、わたしは原作をプレイしていないため、想像になってしまうのですが、基本いくつかのシナリオがあって、途中に出てくる選択肢でどれを選ぶかによってエンディングが変化して、その、それぞれのシナリオの中での情報を元に最終的なTrue Endを探すタイプのゲームだと思うので、もうその作品を購入した時点で「相手がある程度文章を読んでくれる」前提があるので、ノベルゲームはけっこう丁寧にストーリーを展開していけることと、

また、ノベルゲームでは大体キャラクターごとにフォーカスを当てたエピソードがあるパターンが多いので、別々のキャラクターのストーリーの中の1エピソードとして入っているシーンを、アニメとして1本のストーリーの中に組み込むため、誰かをフィーチャーしているときは他のキャラクターはあまり存在感がないことになりがちになってしまい、複数人絡めて同時にキャラクター紹介やエピソード進行をしにくく、話が進むときは「主人公と1キャラクターで進める」という形になりやすいため、アニメとして見るとどうしても話を進めるにはけっこう時間がかるなあ、という部分はあるのですが、

キャラがなかなか魅力的なので、けっこうそれぞれの話をきちんと楽しめて、全体的に少しずつ話が進んで行き、最後に、1話冒頭の場面でクライマックス!という作りは本当に良かったです。

そして「巨大ロボット」というアツいテーマとか、いろいろ「王道!」っていう感じで、「君の名は。」を見て「アニメって面白いかも」と思ったライト層にぜひとも見ていただきたいと思いました。

あと、個人的に好きなのは「お姉ちゃん」です。この作品の「お姉ちゃん」って、姉のいる人にはすごい分かる感じじゃないでしょうか。ちびまる子ちゃんに出てくるお姉ちゃんもそうなんですけど、美人で優秀で人気もあって上から目線の無敵の超人お姉ちゃんって、いますよね…。実際に本人はそこまでじゃなかったとしても、妹・弟の立場だとそう見えてしまう。

わたしは弟のいる姉で、そこまで優秀な姉じゃなかったのですが、大人になってから弟のバンドを見に行って、その後の飲み会で「姉ってどんな存在だったのか」みたいな話が出たときに「もう絶対逆らえない神だった」って言われたので、「そうだったのか、すまん…」ってなってしまいました。

そんなに優秀じゃないわたしでもそんな感じなので、この作品に出てくる姉なるものはすごく「姉」してると思います。

アニメとか特に見ない人をアニメ沼に誘う順番として、「君の名は。」→「ロボティクス・ノーツ」→「シュタインズ・ゲート」というルート、

ロボット方面に誘いたい場合は、「君の名は。」→「ロボティクス・ノーツ」→「翠星のガルガンティア」とかもいいかも。

どれも、背景や景色きれいなアニメなので、とっつきやすく、絵柄がモエモエ系じゃないので、そういうのに抵抗があっても見やすいと思う。

ライト層をゴリゴリの萌系絵柄までいざなうのはなかなか難しそうだけど、もしシュタゲまで見て科学アドベンチャーシリーズに興味が持てるところまで来た逸材なら、たぶん「カオスチャイルド」まで行けば絵柄問題がクリアできそうな気がします。

などと、あまりアニメ見ない友だちを沼に引き込む妄想をしていますが、そんな友だちが特にいないのです。一生懸命語っておきながら、たいへん残念です。

これを見たアニメをあまり見ないけど興味はある、うまくすれば沼に引き込めるかも、という絶妙な友人のいるあなた、ぜひ役立ててくださいますようお願いします。

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