インドアクライマーの外岩デビュー
こうすれば、安全に外岩デビューしてもらえるのではないか?というのを試案として出してみました。
■ギア編
1)外岩用ロープを購入。カラファテのような専門性のある店で、購入相談してロープを買う。すると、どんな登りをするか聞かれ、大体、体重などで、伸びの良さやアドバイスがもらえると思う。コーティングのあり、なしなどもある。
2)ロープに適したビレイデバイスのアドバイスも貰う。インドアのとは、同じシングルでも、ロープ径が違うことが多い。
3)ヌンチャクにもアドバイスをもらう。通常の5,6本セット品だけでなく、長ヌン、スリング、チョンボ棒も必要。敗退の仕方も教わる。敗退用マイロンも購入の事。
4)支点構築用のギアセットを相談する。PASがおススメ。
5)ロープバッグを買う
6)ハイキング用以外のクライミングに適したバックパック(ギアけっこう重たいので)
7)アプローチシューズを買う
8)ヘルメットを買う
■ 周辺知識編
1)トポを購入する
2)下準備をする。登りたいルートを選ぶ、など。
3)交通機関の調査&手配
4)宿泊の調査
5)水場のチェック
6)トイレ場所のチェック
7)最終のコンビニ確認
8)携帯電波の有無
9)緊急連絡先の確認
■ 知識編
1)季節のことを考慮する 害虫など
2)天候のことを考慮する 雨では登れない
3)人工壁と外岩のボルト間隔の違いを勉強する。ランナウトに注意。
外岩ではツッコんではいけないシーンがある=頑張るだけではなく、安全について、相互に安全を高め合っていく関係性で登る必要がある。
(自分だけ安全ならよし、ではない。一歩踏み込んで、相手の安全も監視しないといけない。例えば、労働の偏りで片方だけが疲れるとか。)
4)落石、湿度、日照、日陰/日向、気温…
5)ボルトの品質について勉強する ハーケン、RCC,カットアンカー、グージョン、オールアンカー。グージョンとケミカルだけが、落ちながら登って良い強度のあるボルトなので、それ以外で落ちるような登りをしてはいけない。登り方を変える。
6)アプローチのリスクを考慮する 下りが先だとリスクが大きい。登山道では難路クラスに相当するアプローチが多い。アプローチでの強さは、年齢順なので、グループの場合は、歩荷負担を分散すべき。
■ 宿泊編
1)クライマーの伝統?テント泊(キャンプではない)を予習する
2)車中泊スキルを高める 適地の選択など。
3)外トイレのマナーを予習しておく (ペーパー残置などしない、見えないところに埋める、水源から10m以上離れるなど)
■ クライミング編
1)歩いてトップロープが張れる易しい岩場を探す
2)とにかく外岩慣れを優先し、チャレンジは後程。
回数を目指す 年10回以上
3)慣れたら、徐々にチャレンジへ移行する
4)パートナーができたら、リードへ移行しても良いが、スタティックに取れないと外岩リードはない。インドアでもスタティックムーブを優先して登る習慣づけにする。リードに適したルートは上に核心がある課題で、下核心の課題は後回し。
5)リードしたら、回収しながら降りずに、リードラインを見直す癖をつける
6)よりベターなドローの設置を吟味する (自分で回収便で登ってもいい)
最初から、オンサイトやレッドポイントにこだわるより、岩場に慣れて、外岩でのクライミングそのものが、まずは自己完結できること、を目指すほうが後々、難しい課題を登るようになってから、リスク管理を学ぶより、スムーズに上達できると思います。
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