記憶で1番…
記憶力はあまり良い方ではない。
今思い出せる昔の記憶、ハッキリと思い出せるのは高校生活からくらいだ
それより前はほんの一部しか思い出せない
そんな私の記憶の中に鮮明に残っている出来事がいくつかある
今回はその中の1つを
それは
小学校低学年の頃の話
うちは親が共働きで小学生の頃から鍵っ子だ
誰もいない家に帰るのが当たり前で、日が暮れた頃に親が帰ってくる。
早く帰ってきた人が洗濯を寄せそのまま畳む
決めたわけではないか我が家のルール
帰ってくる時間が1番早い事が多かった私は必然的に洗濯を畳むことも多かった、
決してそれが苦痛だった訳ではないがどこか不公平感を感じていたのだろう。
いつもと変わらないある日の夕方だった
洗濯を寄せ畳んだ私
仕事から帰ってきた疲れ切った親
ただ、少し褒めてほしいだけだった いつもありがとうって言葉が返ってくると勝手に思っていた
『今日も洗濯畳んだよ』
…
『それ誰の仕事でもないから、誰かに褒められると思ってやるな』
ただ虫の居所が悪かったんだろう
確かにありがとうを求めてやっていたのかも
何も言い返せなかった
当時の私は泣いたんだろう、良いことをしたのになんでそんなこと言われないといけないのと。
今でも
この言葉は私の中で大きなものだった
誰のためでもない自分のためだと
今でも何かをやるたびに心の中で唱えてしまう。
あれやっておいたから ついつい口から出そうになるが
自分が勝手にやったのだ
と
あの頃も今も
認めてほしい褒めてほしいと承認欲求が私は強いらしい
その気持ちを抑えるために唱えてしまうのだ
そう思えるようになった事で受け流せることもあるし消化できることもある
ただ、きっと、すこし、曲がっている
この言葉がすごく心に残っていると親に話すと
なんだか泣きそうな顔をするのだから