桂花
"Surrender" 身を委ねる。 身を任せる。 自然体でいるつもりでも。 やっぱり。 いつもその場にあわせて演じてる。 書くことも。 言葉を選ぶ時点で、 何かを意識してしまってる。 あるがまま。 でいられる瞬間。 感じたまま。 を表現できる瞬間。 だから、 踊る。 弾く。 歌う。 ことが好きなのかもしれない。
自分の身体が、本能的に何に反応するのか。 ということについて、ふと考えた。 身体が反応するもの。 感情を揺さぶるもの。 記憶を蘇らせるもの。 一番は。 「音」 以下、好きなもののみ。 静寂。 音楽。(できれば生音。肉声。ピアノ。) 風の音。 海の波音。 子供の声。 鳥のさえずり。 川のせせらぎ。 薪のはぜる音。 枯れ葉をふむ音。 クリスタルボウル。 好きなヒトたちの声。 次に。 「香」 雨のにおい。 緑のにおい。 土のにおい。 海のにおい。 花のにおい。 木材のに
職人。音楽家。装飾家。建築家。料理人。作家。映像監督。写真家。役者。舞踏家。。。 感覚の美に秀でた才能を与えられた、芸術家や表現者たち。 究極の美や感動の産みの親の多くが、追い詰められ、狂気に苛まれ、命をも経つ道に誘われるのはなぜだろう、と悶々としていた最近。 二つの映画に出逢った。 "McQueen" 2018 by Ian Bonhôte Bill Evans: Time Remembered" 2015 by Bruce Spiegel 両者とも、真実と美を追求し
秋の路地を歩いていると、あちこちから漂う甘い匂い。 香りの主を探すと、でも、たいていはすぐそばにはいなくて。 少し離れたところに、ひっそりと佇む黄金色たち。 桂花。金木犀。 好きな匂いは。と問われたら。 真っ先にこの気高い花の香りが浮かびます。 秋に咲く小さな橙の花たちの寿命は、最長で七日間。 秋雨とともに散ってしまう、はかない秋の桜。 中国には、黄金色に輝く月、最も色が鮮やかになる中秋の名月は、月世界に唯一生きる木、金木犀が秋の満開を迎えるから、との言い伝えが。 月