秋色のおさつ
日本語の比喩表現が、美しくて好きです
だけれど昨今、それを目に耳にすることは減りました
よりわかりやすく、みなまで言わなければ伝わりませんという時代になってしまったのか
人々は自分の感情さえも型にはめパッケージ化し、相手の言葉から情景を思い浮かべ想像力を働かせることを放棄しつつあります
愛を伝えようとした時「月が綺麗ですね」に想いを託すような日本人は、現代では出世できないかもしれません
しかしカテゴライズ済みの既成の言葉で語る人は、きっと代替が効くでしょうね
私にとって今も「この人でなければ」と引きずっている人は、ご自身の言葉を紡いで大切にされている方でした
また、その言葉を聞きたいと焦がれてしまうような人です
爽やかな風が吹き抜ける静かな街で、くまを作らず、優しい顔でいてくれたら良いと願います
そして秋の味覚に胸を躍らせていますように