プロ麻雀界近代史 RMUの発足とプロ連盟との断絶
【THE OPEN 無事開催】
2007年1月から「日本麻雀機構」がこだわった、賞金一千万円の大会「THE OPEN」の予選が始まった。
ただ、ずっとネックになっていた「賞金一千万円」は賞品(海外旅行)になった。
公式サイトはすでに閉鎖されてはいるが、ネットで拾った情報によれば、ベスト16まで海外旅行が賞品として出されているので、総額はかなりの金額になると思われる。
また、参加費は無料で、会場費のみ必要という記載も見つかった。
どうしてそうなったかは定かではないが「最初から賞金一千万円ではなく、海外旅行なら日本プロ麻雀連盟に在籍したままで良かったのに」ということはない。結果は同じだったと私は思う。
警察が問題視するのは「現金だから」ではなく「射幸心をそそるから」であって、これだけ豪華な賞品を出せば、やはり問題になる可能性はある。
実際にはそうならなかったが、連盟としては「危険」と判断しただろう。
ただ、参加費が無料なのであれば「賭博開帳図利」と見なされる可能性は低くなる。
参加費を徴収していても、賞金の提供者が別の法人などであれば、賭博とは見なされないのが普通だが、そもそも参加費がフリーだということであれば、かなり安全度が高いと言える。
機構がそのように考えたのかどうか分からないが、とにかく大会は開催された。
そして、特に警察からの指導などもなかった。
「なんだ、じゃあ別に良かったじゃないか」というのは結果論だ。
たまたま警察がスルーしたにすぎず、もしプロ連盟が全面協力して「モンド21(現MONDOTV)」や「近代麻雀」さらにはスポーツ新聞各社などが報道して盛り上げていたら、どうなっていたか分からない。
【感情論】
同じ年の6月には、新しいプロ団体「RMU」が発足した。
団体の名称を考えたのは萩原聖人さんだった。
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