男子プロも頑張らねばヤバいかも?(文・黒木真生)
実力者のまぐれ
自分がハゲかけているということをメイクさんが遠慮なく言ってくるという、マジでしょうもない原稿をカネポンがnoteにあげてて。「100円」と書いてあってイラっとした。なんか大昔、露天商が「靴(右)50円」て書いて売っていたのを見た時と同じ感覚。「何でも無理に売ろうとすな!」と思って、その原稿が一番上にあるっていうのが嫌で、慌てて何か書こうと思った次第である。
あ、もしかしてこれ新しい編集者のスキル? はよ上書きせんとあんたも一緒に恥かくで、みたいな?
それに乗せられているとしたら嫌なのだが、でも昨日(8月22日)の若手女性プロたちの戦い(女流プロ最強新世代)について、その熱気が残っている内に書いておきたかった。
まずは、面白いものを見せていただきました、ありがとうございました。
実はこの企画、最初はカネポンの安易な発想から始まったので、私は「ウーン」という感じだった。
今年のはじめ「桜蕾戦(おうらいせん)」と「若獅子戦(わかじしせん)」が話題になったので、カネポンが真似しようとしてきたのである。「桜蕾戦」は女性の、「若獅子戦」は男性の、それぞれ29歳以下の選手のみが出られる新しいタイトル戦で、これに勝てば飛び級で上位リーグに入れたりするという、若手の「登竜門」的存在になるよう作られたものである。
あのね、あれはあれで、そこそこの年月をかけてああなったんですよ。数年前から、若手プロにチャンスをあげましょうと。私は森山(茂和)会長になんべんも言ってたんです。でも、物事にはタイミングというのがあります。その時は会長は首を縦に振らなかった。
しかし、ある会議で、瀬戸熊(直樹)さんが会長を説得したわけです。
で、会長は「よしやろう」と。そこが「タイミング」だったんですよ。
で、どうやって盛り上げようかと。私らなりに考えて、タイトル名称も考えて、それでやることになった。やるんならすぐやろうと。
そしたら、たまたま中田花奈さんが連盟のテストを受けると。そして合格したと。で、桜蕾戦にも出てくれると、そうなって話題性が一気にアップした。しかも予選を勝って決勝まで行った。
こんなもん、全部「運」なんですよ。決して中田さんありきで始まったわけでもないんです。まぐれ当たりなんです。
カネポンは「話なげーなー」という顔をしながら黙って聞いていた。
「こっち(最強戦)もそうなるようにやってくださいよ」
そんなもん、簡単にいくかいな。
あのね、こういうもんは「運」であって実力でもあるんです。普段から色々と考えて考えて、やる、やらない。待つ、待たない。そういった判断をしていく中で、今回は「やる」と決めた。そしたら、たまたまうまいこといったんで、偶然であり必然でもあるんです。麻雀といっしょじゃないですか。
「だから同じようにやりましょうよ」
ぬかに釘、のれんに腕押し。こいつにはいくら話しても意味がないと諦めた私は、詳細を詰めることにした。
私は、よさげな人、これから活躍しそうな人をピックアップするべきだと提案した。カネポンは嫌だと言った。
「成績上位者とかタイトル獲ったとか、そういう人にしましょう」
そこは絶対に譲らなかったので、その話し合いがあった時点で、女流リーグの上位の人、タイトル歴がある人を選ぶことになった。
だから、正直ぜんぜん知らない人もいた。
私の感覚では、映像媒体、特に生放送に何でもかんでも出すのは怖い、というのがある。
ただ麻雀のリーグ戦で上にいるからといって出演させて、インタビューでとんでもないことを口走るかもしれないのである。もしかしたら今回の予選に選ばれた32名の中にも、ケネス徳田がそのまま女性になったような選手がいるかもしれない。
しかし、カネポンは根性だけは座っていて「そうなったらそういう時」という開き直りがある。
だから中野区の公園で無断でサイン会を開いて、近藤誠一プロに迷惑をかけたりできるのである。
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