【無料記事】ケネス徳田伝説 大喜利に挑戦
【反則技】
XなどのSNSを見ていると、たまに大喜利のネタが投下される。
ある有名な漫画の一コマを(おそらく)無断使用しているから著作権の侵害でもあるので、元ネタをここには貼らないが、私はそれを見て「徳田ならどう答えるかな」と思って見せてみた。
ある漫画の主人公の少年が
「うわあ■(実際には長方形)だ! だれか、だれか来てくれ!」
と叫んでいる。目の前には誰かの足だけが見えている。
この■に何を入れたら面白いか、という趣向なのだが、徳田に見せると「うわあ、う○こだ!」と答えた。
え?
いや、それだともう、全部それでいけるやん。大喜利にならんやん。
「そっちが聞いてきたんでしょ!」
私は笑ったのだが、大喜利としては認められなかった。
でも、誰かに言いたくて、その辺の人を捕まえてはこの話をした。全員が笑った。
やっぱり、面白いのは面白いのだ。でも、これは大喜利とは言えない。
徳田の奥さんにもLINEしようかと思ったが、やめた。どうせ彼女は飽きている。この手のことは日常茶飯事であり、聞いたところで「でしょうね」という感想しかわいてこないだろう。
もちろん、これを徳田伝説の久しぶりの新ネタにするのもバカバカしすぎる。書くつもりはなかったのだが、その日、生放送の仕事中に徳田が急にこっちを振り返って言った。
「あの、さっきのやつ、ボクあれ何て言いましたっけ? あれ!」
え?「う○こ」って言ったやつ?
私まで汚い言葉を言わされたのだが、徳田はそれを聞いて「それそれ! それが急にきた! 危ない!」と言って、ヘッドセットを私に向かって投げ捨てるように外し、マシンルームから走り去った。
徳田は生放送の音声担当をやっていたのだが、突然便意をもよおしたのだ。だが、なぜかその「う○こ」という3文字が出てこずに、大喜利のことは覚えていたからこうなったのである。
数分後、戻ってきた徳田は「音声、代わってもらってすみません」とかではなくて、私からヘッドセットをもぎとるようにしながら「悪魔の申し子みたいのが出てきましたわ」と言って機械の前に座るのであった。
(了)
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