【無料記事】ザ・リベンジ読者投票の舞台裏
【最悪の見本】
少し前に私は2つの記事を書いた。
要するに「常にちゃんと考えてないとアカンよ」というのと「考えられないなら誰かに聞かないとアカンよ」という話である。
今回の「ザ・リベンジ読者投票」における失態は、この「2つのアカン」を私とカネポンこと金本晃「麻雀最強戦」実行委員長がやってしまったから起きたのである。
つまり私は、自分でイキった記事を書いておきながら、自分で「アカンぞ」と言ったその「アカンこと」をやるという「自作自演の最悪の見本」みたいなことをやってしまったのだ。
カネポンがちゃんと考えていれば、選手のリストは「決勝に残った人」に絞り込んだかもしれない。もしくは、予選敗退選手を残すにしても、何かしらの「配慮」があったはずだ。
その上で「ザ・リベンジ」の日程抑えがちゃんとできているかとか、そのアンケート企画そのものに賛同してもらえるかどうかを確認するのが普通なのである。
「ザ・リベンジ」の日程はかなり前から決まってはいた。それはそうなのだが、麻雀界全体が超過密日程になっている中で、たとえば雀王決定戦とぶつかっていたりするから、選手たちも「選ばれなさそうなのにずっと仮押さえとか無理」というのが実情なのだ。だからとにかく、この件について選手には一切、非がない。当たり前だが断っておく。
また「このようにしますよ」と校了ギリギリの段階で見せられた赤入りのゲラの写真を「LINE」で見た私が、もっとちゃんと考えるべきだった。
正直に言うと、その時「んー、予選で負けた人の名前、載せる必要あるかなー?」と思っていた。ただ、予選敗退でもインパクトを残したり、読者からの支持があればいいのかな、とも思ってしまった。
でも、今考えてみると、予選敗退者が投票で出てきても気まずいと考える人もいるだろう。逆に、与えられたチャンスであれば素直に受け取って「出たい」と思う人もいる。どちらも普通の考えだが、共通しているのは「ファンにはあまり負担をかけたくない」という部分だと思う。
そういった選手の複雑な気持ちを考慮すれば、やはり事前に各選手に「出場意思」の確認はしておくべきだった。
さらに、選手はファンだけではなく主催者にも気を遣う。勝手に自分の考えを表明したら主催者に迷惑がかかるかもしれないとか、そういうことも考えるのだ。
「どうしよう」と二の足を踏んでいるプロ雀士がいるだろうと予想して、白鳥翔は先陣を切って辞退を表明した。
そしてちゃんと、主催者に憎悪の念が集中しないように、洒落っ気も見せた。
私も「選ばれた選手のスケジュールが合わなかった場合は次の人が繰り上がる」というのも、せっかく応募してくれた人に対して悪いよなあと思っていた。思ったのに「まあ大丈夫だろう」とスルーしてしまったのである。
これが最悪だった。これも、いつも私が「やったらアカン」と言っていることだ。「まあいいか」でスルーしたら、絶対に大トラブルが起きると分かっているのに、なぜかやってしまうのである。
本当に情けない話だが、正直に言うとこういうことがあった。
これは滝沢の投稿だが、本当にこの通りである。
選手の皆さんにこうやって気を遣わせて、本当に申し訳なかった。
私はこういうことから選手を守るためにギャラをもらっているようなものなのに、本当、ダメなことをしてしまった。
しかも「聞くチカラ」とか言っていたクセに、カネポンが聞いてきたのをスルーしてしまったのも私だ。
ただ、言い訳になるかもしれないが、もっとちゃんと聞かないとダメなのも事実だ。
もし、もっと時間的余裕があって、カネポンが私を喫茶店に呼び出して「これどう思います?」と聞いてきたら、アカン部分を指摘したはずだ。
これまた悪い見本であり、せっかく「聞く」のだから、ちゃんと相手が「テキトー」にならないような聞き方をした方が良い。
とにかく、酷い仕事をしてしまった。
皆さん、ごめんなさい。「ご免」になるように、その分、これからも働いて返します。
(了)
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