見出し画像

渡辺太・竹内元太に憧れて。投票1位を走る小川瑠以(おがわ・るい)の麻雀熱


今、最強戦2025に最も近い男

最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する小川瑠以プロが、俄然、注目されている。

今年から「近代麻雀」誌上で行われている男子プロ人気投票では、現在暫定1位。これは11月1日発売号と11月29日発売号の連続企画で、雑誌についている投票券を使って読者の皆さんに「最強戦で見たい男性プロ」を投票してもらい、得票数の多かった上位3名が来年の最強戦予選に出場できるというものだ。

 現在、一番多く票を集め、来年の最強戦予選に最も近づいている小川瑠以さんとはどういう人なのか、お話を伺った。

塚田農場の接客がシトラスに?

 小川さんは1997年2月生まれの27歳。東京で生まれ、大井町にある中高一貫の私学・青稜中学校に入学。高校卒業後は成城大学法学部で勉強した。

新卒で東京農業協同組合(JA)に就職したが1年で退職。自分が本当にやりたいことは何かをじっくり考えた結果、麻雀プロになることを決意した。

最高位戦の、プロを目指す人向けの講座「アカデミー」を受講してプロテストに一発合格。第48期新人王にもなった。

第48期新人王

麻雀を覚えたのは小学生の頃。シングルマザーのお母さんと、お姉さんと、お母さんの親戚と一緒に卓を囲んでいた。

大学生のときは居酒屋の「塚田農場」で働きながら、向ケ丘遊園(神奈川県)にあった「フレンズ」という雀荘で週2回くらいのアルバイトをしていた。

小川さんはその頃を振り返る。

「子供の時から、なんとなく、常に麻雀をしていたような気はします。すごくハマったということはなかったんですけど、いつも普通に、ごく自然に『麻雀やろう』という感じになってました。

大学時代、麻雀にハマりすぎて他のことは何もしないで麻雀漬けになったとかいう人の話を聞いたことがありますけど、僕はそうじゃなかったです。
メインのアルバイトは塚田農場で、そこがかなり接客に厳しい店で、研修もありました。
そこで身につけたことが、今働いている麻雀バーの『シトラス』などの接客に生かされていると思います」

お母さんの誕生日プレゼントがベルバード

大学を卒業して就職してからは、麻雀から遠ざかっていた。そんな小川さんがノーレートフリーに初めて行ったのは23歳の夏ごろ。

「母が『誕生日のプレゼントとして、ベルバードという麻雀店に行きたい』と言ったんです。

初めて行った日は母と同卓でフリーを3半荘打ったと思います。とても楽しくて居心地のいい店でした。
母も気に入ったみたいで、その後も何度か行き、今は一人でずっと通っているほどです」

小川さんも楽しかった?

ここから先は

2,648字 / 5画像
この記事のみ ¥ 200
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?