【無料記事】麻雀の沼 新田博志さん
麻雀を打っているだけで時給が発生する。雀荘メンバーは遊んで暮らしながらお金がもらえる、夢のような職場に見えるかもしれない。本当にそうなのだろうか。
不規則な生活で疲れが抜けない「おはようございます」とフリー雀荘に入ってきた男性に、いきなり怒号が飛ぶ。
「何時だと思ってるんだ! ばかやろう!」
「すみません」
たまたま来ていたオーナーに怒鳴られ、顔を伏せて控室に駆け込む新田さんを、フリー客、セット客の数人が目で追う。目配せして首をすくめている客もいるが、本人は気づいていない。