今、サンマ店で話題!山本りおさん(22)の意外な麻雀歴と接客心得
雀荘ゲストで
見事な客あしらい
「雀荘の接客」というと、皆さんはどんなものを求めるだろうか?
麻雀を打つ場所なのだからとにかく麻雀に集中させてほしいだろうか? 他のところでは会話できないようなかわいい女の子に「ドリンクは?」などと声をかけられたいだろうか? アットホームな雰囲気を味わいたいだろうか?
山本りおさんがゲストとして入っている卓からは常に静かに私語が聞こえてくる。その雰囲気と内容が、何とも言えず絶妙なのだ。
ひとことで言えば「うらやましい」。「あ、自分も早くあの卓で打ちたいな」と思わせる。
ゲストに入る卓は必ず三人打ち。山本さんは四人打ちの麻雀を打ったことがない。
ゲスト先の雀荘ではその卓についている2人の客を相手に、いろいろな話をしているのだが、それが麻雀の邪魔をしていない。さりげなく、ぽつぽつと話しながら、ちゃんと麻雀が進行しているのがわかる。そして、現在進行中の麻雀の手牌についての発言などはない。前局の役満についての発言などは多少ある。
山本さんの卓は、「麻雀中の私語は絶対禁止!」という方針の人以外は、おそらく許容範囲の会話をしながら麻雀を打っている。だから、山本さんを目当てにしてきた客も、半荘1~2回同卓できれば満足できるのではないだろうか。
また、半荘が終わった後で客が入れ替わったりトイレに立ったりというタイミングで、待ち席の客に声をかけることも山本さんは怠らない。
「今日もありがとうございます」とか「もう少し待ってくださいね」とか、内容は他愛のないことだ。それでも、「せっかく山本りおちゃんと打ちに来たのに待たされていて不満~!」という気持ちを和らげるには効果がある。
ゲスト活動をしている人はプロアマ合わせて大勢いるが、現実にはなかなかこういう接客のできる人がいないのだ。山本さんはそのあたりをごく自然にうまくやっているようだ。
プロでもない若い女性が、どうしてこれほど雀荘に人を集めることができるのか、その魅力に迫ってみたくてお話を聞いてみた。
ルール知らないまま立ち番の
アルバイトやってました
山本りおさんは小中高と普通に過ごしていたが、進路の決まらないまま高校を卒業してふらふらしていた。当時、お母さんが大宮の雀荘で働いていたので、「立ち番を手伝って」と言われたのが麻雀との出会いだった。
「3階建ての、セット中心の雀荘です。フリーは立って1~2卓で、立たないこともありました。店員も紙タバコを吸いながら奔走するような、場末の雀荘です。ルールは一萬、九萬、北を抜きドラにする三人麻雀で、ゲームの進行は速かったと思います。
私は麻雀に興味がなかったので『おもしろくなさそうだな』と思いながら立ち番をしてました」
それでも、世に「門前の小僧習わぬ経を読む」というように、山本さんも少しずつ麻雀がわかるようになり、友達と卓を囲むようになった。
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