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醍醐大孤高の一打Vol.12 「読むだけで強くなれる!ドラ切りの意図を知ろう」

「自分は人が驚くような打牌をすることが多いが、そこには必ず理由がある」と語る、セガサミーフェニックス『孤高の探究者』醍醐大。本企画では、昨シーズンに続き彼のオリジナリティーあふれる一打の思考に迫る。

麻雀において、「ドラは恋人」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。EX風林火山に所属する二階堂亜樹プロの打ち筋において、ドラを非常に大切にすることところから残された名言だ。

高い手をアガリたい、そのためにたくさんドラを使ってアガりたい、という欲求は、麻雀をプレイするだれしもが持つものだろう。実際に麻雀教室などでは、ドラを最後まで切らない方も多く見受けられる。また、昔はドラを鳴かれたりドラを切ること自体が恥ずかしかったり、鳴かれたら謝るといった風潮もあり、今でもドラを切ることを躊躇う人は多いように感じる。

だが、今は牌効率や技術の研究が進み、戦術の1つとしてドラ切りが浸透している。ドラの先切りといえばセガサミーフェニックスの竹内元太が真っ先に思い浮かぶが、醍醐もアガリやすさを重視し、ドラを先に打つことが多い打ち手だ。

今回は、1/13(月)第1試合(瑞原・醍醐・岡田・中田)の試合での、醍醐のそのドラ切りにフォーカスし、秘められた多様な意図を深掘りしていく。
(取材・構成:成田裕和)


打点よりも受け入れ枚数

東2局、サクラナイツ岡田に3000-6000をツモられ迎えた親番。

ドラの3sを持ってきて悩ましい手牌になったが、醍醐はさほど考えずにドラをツモ切った。

タンヤオも見える手牌で、ドラを3枚使えばマンガンも見える手牌なだけに、なぜリリースしたのだろうか。

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