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EX風林火山・藤沢晴信監督連載「監督はつらいよ」第6回「藤沢監督、最強戦に挑戦!?」


■Mリーグの監督の責任って?

こんにちは、EX風林火山監督の藤沢晴信です。

2月11日終了時点でのポイントはマイナス293と、まだまだボーダーを見据える位置にいたのですが、この原稿の締切ギリギリのタイミングで連載史上最大の「つらいよ」が訪れました・・・。2月13日は松ヶ瀬さん瑠美さんでラスラス、18日は亜樹さんトップも勝又さんがハコ下のラス。特に松ヶ瀬さんのラスは痛恨の5s見逃しなど、非常にモヤモヤした結末でした。

でも、つらいよ度数が上がったのは、その前の17日にあった渋谷ABEMASの結果です。これまでトップのなかった松本さんの涙のトップ、これがキツかったですね。何がキツいかって、他チームのマイナスを祈りながら見ることなんですよね。そんな心の狭い、器の小さいチームに福はこないんじゃないか・・・そんなことを思っています。

13日にラスラスを引いたあと、ここは正念場と見て、2月の残り3日を「毎日勝又作戦」と決めました。聞く人は皆納得していました。なぜ納得したのか、勝又さんは「期待値」が高いからに他なりません。しかし、2月の残り3日の初日であった18日2試合目で、勝又さんはハコ下のラスでした。

残る24日と27日の2日間、皆さんが監督ならどう考えますか?直近でハコ下だった勝又さんを使いますか?大半の人は使うでしょうねえ。何故なら期待値が高いから。「期待値が高い人を出すのは高確率でプラスを持ち帰ってくれるから。その人で負けたら仕方がない」という思考になるのです。

だけどこれって、誰も責任取ってないですよね。責任を取るべき監督が「期待値」というワードを免罪符にしている。結果、勝又さんは使うにしても「期待値」というなんだか耳触りのいい今風の言葉からではなく「信頼」「気合」といったアナログで理屈のない意味からで、同時にマイナスなら全部自分の責任も含んでいます。マイナスが続いたらレギュラーで脱落してしまう。そうなってはいけないから「信頼」と「気合」でプラスにしてくれる人を選んでいかなければなりません。

そして同時に「脱落したらどうするのか」も並行して考えなければなりません。「あー、脱落してしまった、どうしよう?」ではないのです。来季の編成をどうするのか、どう強化するのか。ギリギリの順位にあるチームは両方考えなければならないのです。監督が一番つらい時です・・・。

■「IKUSA」の変更点

ところで、風林火山で毎年主催している「IKUSA」は今年も実施が決定していて、アマチュア大会は既に募集を開始、プロ大会についても概要を煮詰めているところです。

あまり言いたくはないですが、今回は形式がオーディション、つまり次の風林火山の選手を決定する大会になるかもしれません。つまり、これが「並行して行う準備」ということです。オーディションの場合は、前々回で優勝した初代SSP(スペシャルスパーリングパートナー)の一井慎也プロは決勝シード、二代目SSPの永井孝典プロは準決勝シードになります。

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