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「今期絶好調! 攻撃型の鈴木優と守備型の竹内元太。特長の違う2人が語る驚愕した互いの麻雀」鈴木優・竹内元太対談スペシャル企画(1)
近代麻雀note・Mリーガー対談スペシャル企画。今回の2人は、共に最高位を獲得してMリーガーとなった、鈴木優(U-NEXT Pirates)と竹内元太(セガサミーフェニックス)。全く異なるスタイルながら強者と名高い2人は、自団体やMリーグで切磋琢磨しながら、共に一目置く間柄でもある。2人の考えるお互いの麻雀や、その変化とは。
(全3回の1回目/#2、#3へ)
[文・東川亮]
■「天才」と評判だった竹内元太
――まず、お2人の接点や初対面のときの話からお聞かせください。入会期は少し違って(優36期・元太38期)、当初は所属も本部と東海で離れていましたが。
優 覚えてる?
元太 リーグ戦がずっと一緒だったんだよね。B2から5年ぐらいずっと一緒だったのかな、確か。B1リーグに一緒に昇級して、僕がA1から1回落ちて上がり直したときも優君と一緒でした。
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優 そうだ。すごく記憶にあるのは、B2リーグ(当時)を大人数でやってて4人しか昇級できない中で、最終節の最終戦でどんなに大きいラスを引いても昇級はするんだけど、1位だけ些少ですけど賞金が出るというところで僕と元太で競ってて、最後にまくられたんです。めちゃくちゃ悔しかったですね。
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竹内 なかなかないっすよね。最後の1日で何やっても、4連続ラスでも大丈夫、みたいな感じでしたから。
――たくさんいる中で4人しか上がれないのに、それだけ突き抜けたんですね。
優 そうですね。当時から「適当に見えてめちゃくちゃ強いやつがいる」「天才型がいる」って噂はすごく聞いてて、リーグ戦もすごい結果を出してたので、打ったことはあまりなかったですけど存在は知っていました。
当時から麻雀も人柄も「ふらふらしている」っていう感じなんですけどすごく強かったですし、あとは石橋(伸洋)さんが「元太は強くなる」って、すごく買ってた記憶がありますね。
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――元太さんは、優さんの評判とかはご存じだったんですか。
元太 最強戦で見ていたので「有名人だな」って、一方的に知っていました。あと、モンド新人王戦で一緒になったこともありましたね。Mリーガーだと、内川(幸太郎)さんがいました。
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優 そうだね、僕はたしか内川さんに負けた。
――最初に会った時の印象とかはいかがでしたか。
優 初対面とか、いつどこでどういう会話したかは覚えてないですけど、当時は「大雑把だけど強いな」「やっぱりセンスあるな」っていうのはとても感じてましたね。今とは全然違いますけど。
元太 昔は、優くんとかに近いものを目指していた気がします。仕掛けも多かったし、自分がこうって思ったら、それを信じて手牌価値関係なしに行く、みたいなね。
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■「この人には勝てないかもしれない」
――お互いの対局で印象的だったことなどはありますか。
元太 直近のMリーグでありましたね。僕と優君がはじめてMリーグで同卓した試合だったと思うんですけど、堀さんが親で高そうな仕掛けをしたんですよ。もちろん「こんな感じの手だな、だったらこれは切れそうだな」って自分なりに考えるんですけど、とはいえ考えているのと違ったパターンで放銃したら大きな事故になってしまうので、自分の手が悪かったら危ない牌は切らないんですよ。でも、優君はそれを全部切ってたから「さすがだな」って思いながら同卓してましたね。
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