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マスターズ敗戦記【長村大】
この記事はnote書き下ろしです
「麻雀マスターズ」というものがある。日本プロ麻雀連盟主催、今年で30回目を迎える、歴史あるタイトル戦である。
これを書いている前日、その戦いに出場し、そして負けてきた。
まあタイトル戦は、最初の予選の時点では、優勝確率何千分の一だ。当たり前だが、大勢の出場者の中から優勝するのはたった一人だ。全然勝てる気がしない。
だが、おれが負けた昨日の試合は──ベスト8まできていた。
ここまできて負けるのは、当然悔しい。詳しくは書かないが、悔いの残る負け方でもあった。こりゃ眠れないな、と思ったが、軽く酒を入れたらぐっすり8時間も眠ってしまったけれど。
でも、朝起きてもやっぱり悔しかった。昨日の夜SNSにポストした投稿に返信などしていたら、また悔しくなる。応援してくれた人だっているのに。
などと思っていたら、近代麻雀編集長、金本晃ことカネポンからラインがきた。
「負けちゃいましたね! 今日決勝の予定だからどうせヒマでしょ、負けた人の気持ちでも書いてくださいよ」
すごく人に優しい文面だな、と思いました。鬼かな。
負けた人の気持ち、といっても。
おれはベテランみたいなツラしてるけれど、麻雀プロとしては、実質2年目みたいなものだ。大昔やってたころと今では、なにもかもが違う。マスターズだって、はるか昔にベスト8か16まで残ったことがあるけれど──たしかそのときは荒正義プロと故・安藤満プロに負けたのだ──、もちろん今みたいに放送なんてなかった。
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